月末に「日銀会合」があるって見ました。金利が上がるかもしれないなら、積立をいったん止めたほうがいいんですか?
その「止めたほうがいい気がする」って、どういう感じ?
金利が上がると株が下がる、ってよく聞くので…。何が起きるか分からない日に、そのまま買い続けるのが怖いんです。
その怖さ、私も最初にありました。私の答えは、日銀会合の日も積立の設定はそのまま。会合の結果で何かをもし何か変えるとしたら、積立じゃなくて「すぐ使うお金」のほうなんだ。すぐ使うお金は、値動きのあるところに置くと困るからね。積立は、長い目で見て続けていくもの。順番に見ていこう。
次の日銀会合はいつ?
10月の会合は10月29日(木)と30日(金)の2日間です。2026年の会合は全部で8回。10月は、そのうち7回目にあたります。
10月の会合では「展望レポート」(日銀の経済と物価の見通し)も出ます。日銀の公式ページには、その基本的な部分は「会合終了後直ちに」公表すると書かれています。結果が出るのは30日(金)の会合が終わったあと、ということですね。
出典:日本銀行「金融政策決定会合の運営」(2026年10月5日確認)
ちなみに同じ週、米国のFOMC(米国の金利を決める会合)の結果も、日本時間の10月29日(木)午前3時に出ます。日米の会合が同じ週に並ぶ月です。FOMCの見方はFOMCは日本時間の何時から?にまとめています。
そもそも日銀会合って何を決めるの?
日銀会合は、日本の政策金利を決める会議です。
政策金利は、銀行どうしがお金を1日だけ貸し借りするときの金利の目安です。
今の水準は1.25%程度です。日銀は6月の会合で1.0%程度に、9月18日の会合で1.25%程度に引き上げました。
9月の発表文には、この先についてこう書かれています。
「引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していくことになると考えている」(日本銀行「金融市場調節方針の変更について」2026年9月18日より)
ただし同じ文書は、その「タイミングやペース」は、見通しが実現するかを点検しながら「検討していく方針」だとも書いています。10月に上げるかどうかは、会合で決まることで、前もって約束されてはいません。
出典:日本銀行「金融市場調節方針の変更について」(2026年9月18日・PDF)/同(2026年6月16日・PDF)
米国株の積立に届くのは、主に「為替」
日本の金利が動いても、S&P500に入っている米国の会社の利益が、その日に変わるわけではありません。
米国株やオルカンを積み立てている人に関わるのは、主に円とドルの交換レート(為替)です。円高になると、同じ米国株でも円で数えた評価額は減って見えます。円安ならその逆です。
数字に直してみます。たとえば1ドル150円のときに1円の円高になると、円で数えた評価額はおよそ0.7%減ります。100万円分なら約6,700円。ランチ数回分くらいの揺れなんだよね。
ここで1つ、覚えておいてほしい実例があります。9月は、FRBと日銀が同じ週にそろって利上げしました。「日本の金利が上がる=円高」と思いがちですが、その週はむしろ円安になったんです。くわしくは9月14〜18日の週のふりかえりに書いています。
要するに、会合の結果で為替がどっちに動くかは、決まっていないということです。
為替と積立の関係は円安・円高で米国株の積立はどうなる?でもう少しくわしく話しています。
じゃあ、会合の日は何もしなくていいんですか? 何か見ておいたほうがいい気もして。
積立のほうは何もしなくていいよ。見るとしたら、投資に回していないお金のほうかな。次で話すね。
見直すとしたら、「すぐ使うお金」の置き場所
日銀会合のニュースで、自分の財布にいちばん近いのは預金の金利だと私は思っています。
ただ、預金の金利を決めるのは日銀ではなく、それぞれの銀行です。なので、日銀の結果だけ見ても、自分の預金がどうなるかは分かりません。
なので、会合のあとにやるとしたら1つだけ。
生活費の数か月分など「すぐ使うかもしれないお金」を置いている銀行の、今の預金金利を1回見てみる。
これは投資の話ではありません。積立に回しているお金には触らず、手元の現金のほうを見るだけです。見て「今のままでいいか」と思えたら、それで十分です。
住宅ローンなど借りているお金がある人は、そちらの金利のほうが影響は大きいかもしれません。そこは借りている銀行の案内を見てください。
私の場合:指標は「どれだけ動いたか」で見ない
ここは私の話です。
積立を始めて1年ほどのころ、株が5%ほど下がったときに、ネットやYouTubeの「暴落だ」「まだ下がる」という言葉を毎日浴びて、怖くなって全部売ってしまいました。1か月ほどで買い戻しましたが、売ったときより高い値段でした。その話は積立を一度売ってしまった後悔が消えないときに書いています。
あの失敗のあと、変えたことがあります。
- 毎日の値動きは見ない
- 積立の金額は一定のまま
- 発表のニュースを見ても、その日にどれだけ動いたかではなく、前の年と比べてどうかを見る
日銀会合も同じです。結果の日に円が何円動いたかより、1年でどう変わってきたかのほうが、自分の積立には関係があると思っています。
下がった日も、見ないし、気にもしない。そう決めてから、正直ずいぶん楽になりました。
※これは私のやり方で、誰にでも当てはまるとは限りません。
ここだけは気をつけてください
- 「利上げ=円高」「利上げ=株安」と決めつけない。9月は利上げした週に円安になりました
- 私は、会合に合わせて積立日をずらしたり止めたりしないと決めています。買う日を選ぶほど、迷う日が増えるからです
- 近いうちに使う予定のお金(数年以内の学費など)が投資に入っている人は、会合と関係なく、使う時期と置き場所を一度見直してください
迷ったらこれ
日銀会合の日も、積立の設定は触らない。見るとしたら「すぐ使うお金」の預金金利だけ。理由は3つです。
- 米国株の積立に関わるのは主に為替で、会合の結果で為替がどっちに動くかは決まっていない
- 次に金利を上げる時期は、日銀も「点検しながら検討」としていて、前もって約束されていない
- 会合の結果で気にするとしたら預金の金利。投資ではなく手元の現金のほうの話
まとめ
まとめ:日銀会合の日、積立はどうする?
- 次の日銀会合は10月29日(木)・30日(金)。今の政策金利は1.25%程度
- 日銀は「引き続き政策金利を引き上げ」る考えだが、時期とペースは点検しながら決める
- 積立に関わるのは主に為替。利上げの週に円安になったこともある
- 私は積立の設定をそのままにします。会合に合わせて止めたり、ずらしたりはしません
- 今日やることは1つ。「10月30日は積立の設定を開かない」と先に決めておく
金利のニュースは大きく聞こえますが、積立のボタンを押す理由にはならない、と私は考えています。今日はここまで。焦らずいきましょう。
※当記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。金利や為替の今後の動きを予想するものではありません。