木曜の朝に「FRBが利上げ」、金曜の昼に「日銀も利上げ」。1週間で2回、同じ見出しを見た人も多いと思います。

で、自分の積立はどうなったのか。結論から言うと、円換算ではプラスの週でした。

そもそも指数って何?というところから知りたい方は、先に楽天証券で米国株を買う方法を開いてから戻ると、この記事の数字が読みやすくなります。

今週の指数は、ダウとナスダックが逆を向いた

まず数字です。カッコ内は1週間の変化です。

指数 9月18日終値 週間 年初来
S&P500 7,650.50 -6.48pt(-0.1%) +11.8%
NYダウ 51,682.64 -890.65pt(-1.7%) +7.5%
ナスダック総合 26,522.55 +189.51pt(+0.7%) +14.1%
ラッセル2000(小型株) 2,860.40 -43.55pt(-1.5%) +15.2%

今週いちばん目立つのは、ダウとナスダックの差です。ダウが-1.7%、ナスダックが+0.7%。同じ週の同じ市場で、2.4ポイントも開きました。

S&P500はその真ん中で、-6.48ポイント。7,650という水準に対して0.1%の下げなので、実質は横ばいです。

日米そろって利上げした週だった

同じ週の後半に、金利の決定が2つ続きました。ダウとナスダックが割れた理由をこれだと言い切れる材料はありませんが、今週の背景としてはいちばん大きな出来事です。

まず9月16日(日本時間17日の午前3時)、FOMCが政策金利を0.25%引き上げて3.75〜4.00%にしました。採決は12対0の全員一致です(出典:FRB「Federal Reserve issues FOMC statement」)。中身はFOMC 9月会合の結果にまとめてあります。

そして9月18日、今度は日銀でした。

日銀の決定(2026年9月18日)

  • 無担保コールレート(オーバーナイト物)を「1.0%程度」から「1.25%程度」へ引き上げ
  • 採決は賛成7・反対2(浅田委員と佐藤委員が反対)
  • 新しい方針が適用されるのは翌営業日の9月24日から
  • 基準貸付利率は1.5%に(補完当座預金制度の適用利率は1.25%。どちらも同じ9月24日から適用)

出典:日本銀行「金融市場調節方針の変更について」(2026年9月18日・PDF)/同(参考)

日銀は同じ文書で、理由を「2%の『物価安定の目標』の持続的・安定的な実現という観点から、金融緩和の度合いを調整することが適切」と判断したと書いています。あわせて「政策金利の変更後も、緩和的な金融環境は維持されるため、引き続き経済活動をしっかりとサポートしていく」との見方も示しています。これは日銀自身の判断・見通しとして書かれている部分です。

公式の言葉は「金融緩和の度合いを調整する」。私の言い換えでいえばブレーキを踏んだというより、アクセルをゆるめたという話になります。ここは読み違えやすいところなので、公式の言い方をそのまま置いておきます。

ただし「これで打ち止め」という意味ではありません。それも同じ文書に書いてあります。

日銀は今後について、「引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していくことになると考えている」としています。物価についても、基調的な上昇率が2%を「超えて上振れていくリスクがある」と書いています。

そのうえで、調整のタイミングやペースは中東情勢・AI関連需要・為替の影響を点検しながら検討する、という書き方です。つまり「次はいつ」までは決まっていません。

米10年債利回りが、終値で5%台に乗った

もう1つ、今週の数字で押さえておきたいのがアメリカの長期金利です。

そもそも10年債利回りとは、アメリカ政府が10年間お金を借りるときの金利のこと。住宅ローンをはじめ、いろいろな借入の金利の目安になります。

▼ 米10年国債利回り(終値ベース・%)
日付 利回り
9月11日(先週末) 4.96
9月14日 4.97
9月15日 5.00
9月16日(FOMC当日) 5.01
9月17日 4.94
9月18日 5.01

出典:米財務省「Daily Treasury Par Yield Curve Rates」(2026年)

ここ、書き方に気をつけたいところです。この表はすべて終値(その日の par yield)で、日中の一番高い値ではありません。

終値で5.00%以上になったのは、米財務省の同じデータをさかのぼると2007年7月19日以来です。近年の年間最高は2023年が4.98%、2024年が4.70%、2025年が4.79%で、いずれの年も終値では5%に乗っていません(出典:同上の2007年〜2025年分)。

ここで、ニュースと数字が食い違って見えることがあります。AP通信は今週の記事で「2023年以来はじめて5%を超えた」と書いています(出典:上のAP通信の記事)。これは日中の値の話です。日中の高値と終値は別の数字なので、どちらも間違いではありません。この記事は終値でそろえています。

正直、ここは私も毎回確かめ直すところです。「何年ぶり」という言葉を見たら、終値の話か日中の話かを1回だけ見る。それだけで、慌てる回数がだいぶ減るんだよね。

金利が上がると、借入の負担が重い会社ほど影響を受けやすい、とよく言われます。今週はダウと小型株が下げ、ナスダックだけが上がりました。この並びが長期金利のせいだと言い切れる材料はありません。そう並んだ週だった、というところまでが事実です。

円換算だと、今週はプラスだった

ここまではドル建ての話です。日本から積み立てている人の手元では、為替がもう一枚かぶさります。

ニューヨーク市場のドル円終値は、先週末(9月11日)が153円61銭、今週末(9月18日)が156円88銭。1週間で3円27銭の円安です(出典:ザイFX!「ニューヨーク外国為替市場概況・18日」同・11日/DZHフィナンシャルリサーチ)。

この2つを掛け合わせると、こうなります。

S&P500を円に直すと(1週間)

  • 先週末:7,656.98 × 153.61円 = 約117万6,189円
  • 今週末:7,650.50 × 156.88円 = 約120万210円
  • 差は+2.0%(ドル建ては-0.1%)

数字を生活の大きさに直します。月3万円を2年積み立てて72万円になっている人なら、この1週間の差は約1万4,700円ぶん。飲み会2回ぶんくらいだね。

正直に言うと、この「ドル建てはマイナスなのに円換算はプラス」は、私も毎回1回は計算し直すわ。

こねこ
こねこ(投資1年目)

日銀が利上げしたなら、円って高くなるんじゃないんですか…? 逆に3円も安くなってるのが、よく分からなくて。

トリ
トリ(管理人)

そこ、引っかかって当然だと思います。為替は「日本が上げたか」ではなく「日米どちらの金利が、どれだけ先まで上がりそうか」で動く場面が多いんだよね。今週はFRBの利上げのほうが大きく受け止められた、というのが結果に出ている形です。

念のため書いておくと、円安を喜ぶのも、怖がるのも、どちらも極端だと思っています。円安の週は円換算がプラスに見え、円高の週はその逆になるだけだからです。為替と積立の関係は円安・円高で米国株の積立はどうなるかに整理してあります。

私は今週も、積立の設定は1つも触っていません。

来週(9/21-25)の予定

来週は、日本と米国で事情がだいぶ違います。

日本はシルバーウィークです。9月21日(月)が敬老の日、9月22日(火)が休日、9月23日(水)が秋分の日。この3日間は、東京証券取引所も月・火・水と3日続けて休業日です(出典:内閣府「国民の祝日について」日本取引所グループ「営業時間・休業日一覧」)。22日は祝日そのものではなく、祝日法第3条第3項の「休日」(前後を祝日にはさまれた日)という扱いです。

米国のほうは、積立勢が身構えるような大物(CPI・雇用統計・FOMC・PCE物価)が来週は1つもありません。次に来るのはこの4つです。

発表 日付 日本時間 保存版ページ
PCE物価(8月分) 9月30日(水) 21:30
米雇用統計(9月分) 10月2日(金) 21:30 雇用統計の見方
米CPI(9月分) 10月14日(水) 21:30 CPIの見方
FOMC結果 10月29日(木) 3:00 FOMCの見方

出典:米商務省経済分析局(BEA)リリース日程BLS 雇用統計日程BLS CPI日程FRB 会合カレンダー

米国の決算シーズンの歩き方は、決算シーズンの歩き方(積立勢向け・保存版)にまとめてあります。

週末に確認するのは、買付日が1つだけ

3連休がらみで1つだけ、知っておくと慌てずにすむことがあります。

楽天証券の公式ページには、投信積立の買付日(積立指定日)について「休業日の場合は翌営業日です」と書かれています。約定日についても「ファンドによって異なり、買付日の当日または翌営業日になります」とあります(出典:楽天証券「投信積立の概要」)。

ただし、そもそも21〜23日を指定できるかどうかは、引落方法によって違います。同じページには、引落方法ごとにこう書かれています。

▼ 楽天証券・投信積立のお買付日(積立指定日)
引落方法 選べる積立指定日
証券口座 毎月1日〜28日
投信積立スマート買付 毎月1日〜28日
楽天ペイ残高 毎月1日〜28日
その他金融機関(銀行引落) 毎月7日・24日のいずれか
楽天カードクレジット決済 毎月1日・8日・12日のいずれか(初回積立の時期で決まる)

つまり21日・22日・23日を指定できるのは、1日〜28日から選べる引落方法(証券口座・スマート買付・楽天ペイ残高)を使っている場合です。その人の今月の買付日は、公式の「休業日の場合は翌営業日」というルールに当てはめると24日(木)になります。銀行引落(7日・24日)や楽天カード決済(1日・8日・12日)の人には、そもそも21〜23日という指定日がありません。

今週末にやること

  • 積立指定日が21〜23日になっている場合は、買付が24日にずれると知っておく
  • 公式ページに書かれているのは「休業日の場合は翌営業日」というルールだけで、繰り越しのための設定変更の手続きは案内されていません
  • 引落方法によって選べる指定日が違います。自分がどれに当たるかは、楽天証券の設定画面か、分からなければ楽天証券のカスタマーサービスで確認を

やることは「ずれる」と知っておくだけなんだよ。なお、約定日は公式の書き方どおりファンドによって買付日の当日か翌営業日なので、24日の買付でも約定が25日になるファンドがあります。自分の持っているファンドがどちらかは、目論見書で確認できます。1日ずれても焦る必要はありません。

まとめ

今週の事実を、もう一度だけ並べます。

2026年9月14日〜18日のまとめ

  • FRBが0.25%の利上げ(3.75〜4.00%)、日銀も0.25%の利上げ(1.25%程度)
  • それでもドル円は3円27銭の円安。153.61円 → 156.88円
  • ドル建てのS&P500は-0.1%、円換算では+2.0%
  • 米10年債利回りは終値で5.01%。終値の5%台は2007年7月19日以来
  • 来週は東証が3日休み。米国の大物発表はなし

日米そろって利上げという、そこそこ珍しい週でした。それでも積立の手順は、1つも変わりませんでしたね。

今日はここまで。焦らずいきましょう。