こねこ
こねこ(投資1年目)

ニュースで「来週はFOMC」って見たんですけど、何時に何が出るのか分からなくて…。S&P500の積立、その日は起きて見たほうがいいんですか?

「来週はFOMC」の一行だけ見て、何の会議かも分からないまま閉じた。そういう人、けっこう多いと思います。

結論から言うと、結果が出るのは日本時間の深夜3:00。そしてあなたは寝ていて大丈夫です。

トリ
トリ(管理人)

正直に言うと、私もこの「3:00」という時刻を毎回忘れるんだよね。だから年内ぶんを日本時間に直した表を、この記事に置いておくことにしたよ。

年内に残るFOMCは2回。日本時間だと3:00と4:00

ここがいちばん間違えやすいところです。同じ「米国東部時間14:00」でも、日本時間だと3:00になる回と4:00になる回があります。

理由は米国の夏時間(サマータイム)です。米国立標準技術研究所(NIST)によると、2026年の夏時間は3月8日から11月1日まで(NIST「Daylight Saving Time Rules」)。つまり11月1日を境に、日本との時差が13時間から14時間に変わります。

会合の日程はFRB公式カレンダーのとおり。この2つを重ねると、年内の残り2回はこう決まります。

会合(米国時間) 結果発表(日本時間) 議長会見 ドットチャート
10月27〜28日 10月29日(木)3:00 3:30 なし
12月8〜9日 12月10日(木)4:00 4:30 あり

12月だけ1時間遅いのは、11月1日に米国の夏時間が終わっているからです。ここを勘違いすると、12月は1時間早く起きて何も出ていない画面を見ることになります。まあ、寝ていれば関係ない話なんですけどね。

12月の会合は「ドットチャートが出る回」

FRB公式カレンダーで会合日に「*」が付いているのが、経済見通し(Summary of Economic Projections)を同時に出す回です。2026年は3月・6月・9月・12月の4回。この見通しに入っているのが、いわゆるドットチャートです。

10月会合には見通しが付きません。次に「委員たちがこの先どう考えているか」がそろって出てくるのは、12月10日(木)の午前4時です。

そもそもFOMCって何を決める会議?

FOMC(連邦公開市場委員会)は、アメリカの中央銀行にあたるFRBが政策金利を決める会議です。年8回、だいたい6週間に1回のペースで開かれます。

前回の9月会合(2026年9月15〜16日)では、政策金利を0.25%引き上げて3.75〜4.00%にしました。採決は12対0で全員一致、利上げは2023年7月以来です(FRB声明・2026年9月16日)。その前の7月会合は据え置きで、採決は9対3でした。結果の詳しい中身はFOMC 9月会合の結果まとめと7月会合の結果まとめにあります。

金利が株に効く理由は、そんなに難しくありません。

▼ 金利が株価に効く2つのルート(イメージ)
ルート 何が起きるか
企業への影響 金利が高い=借入コストが増える → 利益を圧迫しやすい
投資家の選択 金利が高い=債券や預金でもそこそこ増える → 株のリスクを取る魅力が相対的に下がる

2つ目は数字にすると分かりやすいです。政策金利が3.75〜4.00%ということは、アメリカでは1万ドルを1年置いておくだけで400ドル近くつくということ。日本の普通預金とは、まるで別世界だよね。それだけもらえるなら、わざわざ値下がりする可能性のある株を買う理由は薄くなります。

だから市場は「今回上げるか・下げるか」よりも、「この先どうするつもりか」を読もうとします。ドットチャートが主役になりやすいのは、そういうわけです。

見るのは3つだけ

FOMCで見る3つ

  • ① 政策金利の決定 ── 上げた・下げた・据え置いた。ただし事前の予想どおりなら、市場はほとんど動きません
  • ② ドットチャート ── 委員が「金利は今後こうなる」と置いた点の分布。年4回だけ出ます。先行きを映すので、サプライズの主役になりやすい
  • ③ 議長会見 ── 声明の30分後。ウォーシュ議長(FRB理事会)の言い回し1つで相場が動くことがあります
こねこ
こねこ

3つも見るなら、やっぱり起きてないとダメじゃないですか…?

トリ
トリ

それが、起きなくていいんだよ。3つとも翌朝には全部そろってるからね。夜中に見ると「動かなきゃ」という気持ちだけが増えるから、私は今回も寝ます。

起きて見なくていい理由を、数字で

仮に発表の直後にS&P500が1%動いたとします。毎月3万円を2年積み立ててきた人なら、元本は72万円。1%は7,200円です。

これを見に、年8回、深夜3時に起きるかどうか。翌朝コーヒーを飲みながら確認しても、7,200円は減りも増えもしません。ここは毎回、拍子抜けするくらい単純な話だなと思います。

しかも夜中の値動きは、翌朝までにひっくり返ることがよくあります。夜中の3時に見た「下落」は、朝には消えているかもしれない。逆もまた同じです。

米国株そのものが何時から動いているのかは、米国株は日本時間の何時に取引できる?に整理してあります。

結局、積立はどうすればいい?

迷ったらこれ:FOMCの結果で積立の設定は変えない

理由は3つです。

  • 金利の先読みはプロ同士の勝負だから ── 会合の前の市場価格には、すでに大方の予想が入っています。個人が後出しで動いても有利になりません
  • 利上げも利下げも、ぜんぶ含めて長期リターンだから ── S&P500の長い成長は、何度もの利上げ・利下げをくぐり抜けた結果です
  • 次の一手は、FOMCの中でも見立てが割れているから ── 9月の見通しでも、年内にもう1回上げると見る人と、今のままと見る人に分かれていました。割れている予想に合わせて自分の方針を変えるのは、手間と迷いが増えるだけです

例外は、近いうちに使う予定のお金まで投資に回している場合。これは金利イベントと関係なく、先に現金へ戻すことを考えてください。

翌朝の見出しに気をつける

FOMCの翌日は「タカ派」「ハト派」が飛び交います。タカ派=引き締め(金利は高めに)寄り、ハト派=緩和(金利は低めに)寄り。この2語の意味を知っておくだけで、見出しに振り回されにくくなります。

まとめ

今日はっきりさせたこと

  • 結果は日本時間の深夜3:00、会見は3:30。12月10日の会合だけ4:00(米国の夏時間が11月1日で終わるため)
  • 次回は10月29日(木)未明。ドットチャートが出るのはその次の12月10日(木)4:00
  • 見るのは「金利の決定・ドットチャート・議長会見」の3つ。ぜんぶ翌朝そろう
  • 積立の設定は変えなくていい。1%動いても、72万円で7,200円

こねこが最初に聞いた「その日は起きて見たほうがいいですか?」への答えは、やっぱり「寝ていて大丈夫」です。

FOMCが判断のもとにしている物価の数字がCPIです。CPI発表の見方とセットで読むと、金利のニュースが一本の線につながります。

今日はここまで。焦らずいきましょう。

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※本記事は情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。