この記事でわかること

  • CPIが何時に発表されるか(日本時間)と次回の日程
  • 見るべき数字は2つだけ(総合CPIとコアCPI)
  • なぜCPIで株価が動くのか(金利とのつながり)
  • 積立勢は発表前後に何をすべきか(既定解)

次回の発表日

次回のCPI発表

2026年11月10日(火)日本時間 22:30(2026年10月分)

11月の回から日本時間が1時間うしろにずれます(米国の夏時間が11月1日で終わるため)。直近の9月分は10月14日に発表され、結果は米CPI 9月分の結果にまとめています。

※このページは発表のたびに次回日程へ更新しています(最終更新: 2026-10-15。次回日程は2026年10月14日発表のBLSリリース本文で確認)。年間の公式日程は米労働統計局(BLS)の発表スケジュールで確認できます。

年内の残りはあと2回(+年明けの1回目)

ここ、毎回まちがえる人が出るところです。11月と12月の回だけ、日本時間が1時間うしろにずれます。

▼ 2026年 CPI発表の残り日程(日本時間)
対象月 発表日(米国) 日本時間
2026年10月分 11月10日(火) 22:30
2026年11月分 12月10日(木) 22:30
2026年12月分 2027年1月13日(水) 22:30

出典: 発表日はBLS「Schedule of Releases for the Consumer Price Index」(米国東部時間 8:30 AM)。日本時間への換算は、米国の夏時間が2026年は3月8日から11月1日までであること(米国立標準技術研究所(NIST)「Daylight Saving Time Rules」)にもとづきます。

11月1日を境に、日本との時差が13時間から14時間に変わります。だから同じ「朝8:30」でも、11月の回から日本時間は22:30。カレンダーに入れるなら、ここだけ直しておいてね。

前回(2026年9月分)はどうだったか

次の数字は、単体ではなく「前回からどう変わったか」で読まれます。前回(9月分・2026年10月14日発表)の実績は次のとおりでした。

▼ 前回(2026年9月分)のCPI
見る数字 9月分 その前(8月分)
総合CPI(前年比) 3.7% 3.4%
コアCPI(前年比) 2.6% 2.4%
総合CPI(前月比) +0.6% +0.4%

出典: 米労働統計局(BLS)Consumer Price Index News Release(2026年9月分)

8月は3つの数字が別々の方向を向きましたが、9月は総合もコアも前年比がそろって上向きました。前月比+0.6%のうち半分超はガソリン(前月比+9.1%)の上昇です。ただ、ガソリンを外したコアの前月比も+0.3%で、8月と同じペースが続いています。「全体の平均(総合)」と「食品・エネルギーを抜いた中身(コア)」は別物——ここがCPIを読むときの最初のつまずきどころです。

数字の翻訳をすると、総合CPIの前年比3.7%は「去年1万円で買えていたものが、今年は約1万370円になった」という意味です。9月分の結果と当日の市場の動きは米CPI 9月分の結果(2026年10月14日発表)に、その前の8月分はこちらにまとめています。

CPIとは何か・何時に出るのか

CPI(Consumer Price Index=消費者物価指数)は、アメリカのモノやサービスの値段が1年前と比べてどれだけ上がったかを示す統計です。発表するのは米労働統計局(BLS)で、毎月1回、前月分が発表されます。

発表時刻はいつも米国東部時間の朝8時30分。日本時間に直すと次のとおりです。

▼ CPI発表の日本時間
時期 日本時間
3月中旬〜11月上旬(米国夏時間) 21:30
11月上旬〜3月中旬(米国冬時間) 22:30
こねこ
こねこ

夜の9時半なんですね。それで寝る前のXが騒がしいのか…。

見るのは2つの数字だけ

CPIのニュースにはたくさんの数字が出てきますが、市場が注目しているのは実質2つです。

CPIで見る2つの数字

  • 総合CPI(前年比) ── 全部込みの物価上昇率。ニュースの見出しになる数字
  • コアCPI(前年比) ── 値動きの激しい食品とエネルギーを除いた物価上昇率。FRB(米国の中央銀行)が重視するのはこちら

そして大事なのは数字そのものより、「市場予想と比べてどうだったか」です。予想どおりなら大きくは動かず、予想から外れると株価が動きます。

なぜCPIで株価が動くのか

CPIが株を動かす理由は、間に金利がはさまっているからです。流れはこうです。

▼ CPIが株価に伝わる流れ(イメージ)
順番 何が起きるか
1 CPIが予想より高い(=インフレがしぶとい)
2 FRBが「金利を高いまま維持しそうだ」と市場が考える
3 金利が高いと、企業の借入コストが増え、株の相対的な魅力が下がる
4 株価(特に成長株)が下がりやすくなる

逆に、CPIが予想より低ければ「利下げが近づいた」と受け止められて、株には追い風になりやすい。つまりCPIは「物価の統計」であると同時に、FRBの次の一手を占う材料として売買されているわけです。

こねこ
こねこ

じゃあ、予想より高そうなら発表前に売っておくとか…?

トリ
トリ

それはおすすめしないな。結果を当てるのはプロでも難しいし、当てても「予想どおりすぎて逆に動かない」なんてこともよくある。発表をまたいだ短期売買は、積立勢が戦う場所じゃないんだ。

積立勢の既定解

既定解:CPIの発表前後に、積立勢は何もしなくていい

理由は3つです。

  • 積立はイベントを織り込む仕組みだから ── 毎月決まった日に買う時間分散は、CPIの上振れも下振れも長期ではならしてくれます
  • 結果を当てる勝負はプロの土俵だから ── 発表直後の乱高下は機関投資家とアルゴリズムの世界。個人が事前に動いて勝ち続けるのは困難です
  • 下がったら次の買付で多く買えるから ── 積立を続ける人にとって、下落は「同じ金額でより多くの口数を買える月」でもあります

ただし例外もあります。生活防衛資金(生活費の半年〜1年分)を崩して積立している人は、イベントに関係なく積立額の見直しを先にしてください。

発表直後の注意

発表直後の30分〜1時間は値動きが荒く、速報の見出しも「急落」「急騰」と強い言葉になりがちです。見出しだけで判断せず、翌朝に落ち着いた解説を読むくらいの距離感がちょうどいいです。当ブログでも大きな動きがあった翌朝に整理記事を出します。

まとめ

まとめ:CPIの見方3点

  • 発表は毎月1回、日本時間21:30(冬は22:30)。次回は上の「次回の発表日」を確認
  • 見るのは総合CPIとコアCPIの前年比、そして「予想との差」
  • 積立勢の既定解は「何もしない」。下落は次の買付の味方

FRBがこのCPIをどう金利に反映するのかは、次の記事で整理しています。

▶ 次にどれを読むか迷ったら:迷いどころの地図(はじめての方へ)

※本記事は情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。