いま床下に水がある人へ。雑巾やタオルでは間に合いません。まずポンプです。
でも、慌てなくて大丈夫。やることの順番は、5つだけです。
先週の大雨で、うちの床下も水浸しになりました(名古屋・床下の全面に2〜3cm。気づいたのは夜10時すぎ、帰宅して点検口を開けたときです)。そこから乾かし終えるまでに自分がやった順番だけを書きます。
先に結論(私がやった順番)
- ①点検口から床下を見て、水の量を確認(うちは2〜3cm・全面)
- ②水抜きは、業者用の水抜き器(約5万円)ではなく、お風呂の残り湯を洗濯機に送るポンプ(ホームセンターで2〜3千円)。丸1日でおおよそ抜けた
- ③残った水は、段ボールより「吸水ポリマー入りのペットシーツ」。敷き詰めると目に見えて減る
- ④家にあったサーキュレーター2台を床下に置いて、3日間回しっぱなし
- ⑤最後は自分で床下に潜って、全面を見回って乾いているのを確認してから点検口を閉めた
- 別枠で、浸水中に止まっていたエアコンの室外機は使わず、メーカーの点検を依頼(点検は無償・出張料5,600円)
- 写真は撮った。保険と罹災証明は、私は未加入・未申請
この記事でわかること
- 床下浸水の水抜きに、5万円の道具は要らなかったという実例
- 段ボールとペットシーツ、どっちが吸ったか
- 私がやっていないこと(保険・罹災証明・消毒)と、公式の案内の場所
最初にやったこと:床下の水の量を見る
点検口を開けて、床下を見ました。水は2〜3cm。奥まで全部です。
ここで決めたことは2つだけ。「水を抜かないといけない」「外の室外機を点検してもらわないといけない」。この2つ以外は、その夜は考えませんでした。
雑巾やタオル、段ボールで吸うことも考えました。でも全面に2〜3cmです。それでは間に合わない。ポンプが要る、と切り替えたのがその夜の一番大きな判断でした。
水抜きの道具:5万円か、2〜3千円か
調べた範囲では、業者が使う水抜き器は高いもので5万円くらいしました。水深1mmまで吸えるそうで、性能はたぶん申し分ない。でも、5万円です。
もっと安いものがないか探していて見つけたのが、お風呂の残り湯を洗濯機に送るポンプ。私が行ったホームセンターでは2〜3千円でした。
5万円と3千円の差
差は4万7千円。月5万円の積立なら、ほぼ1か月分です。ポンプは吸える水深に限りがあるので、最後の数ミリは別の方法(下で書きます)で吸うことになります。うちの場合は、「まず大半の水を抜く」という一番大事な仕事が、3千円のポンプで足りました。水の量や家の作りで違うので、あくまで一例です。5万円のほうを買わなくてよかった、というのが今の本音だよ。
その夜はもう店が閉まっていたので、買えませんでした。翌朝いちばんにホームセンターに行って買って、そこから水抜き開始。丸1日かけて、おおよその水は抜けました。
逆に、水が薄く一部だけなら、ポンプなしでペットシーツだけで足りるかもしれません。何十cmもたまっているなら、私の経験の外なので業者に相談してください。
私が使ったのはこれです(PR)。
センタック 風呂水ポンプ YS-30
お風呂の残り湯を洗濯機に送るためのポンプ。うちの床下の水抜きは、これで足りました
- 私が行ったホームセンターでは2〜3千円でした
- 床下全面・2〜3cmの水を、丸1日でおおよそ抜けた(うちの場合)
- 最後の薄い水は吸えないので、ペットシーツと組み合わせる
残った水:段ボールよりペットシーツ
ポンプで吸えなくなった薄い水は、何かに吸わせるしかありません。
最初は「段ボールがいい」という話を見て、段ボールを敷き詰めました。吸うには吸います。ただ、途中で吸水ポリマーが入ったペットシーツのほうがよさそうだと思って切り替えたら、こちらのほうがはっきり吸いました。敷き詰めると、水が減っていくのが目で分かります。
面倒だな、と思った人は正解です。床下にガンガン敷き詰めるのは手間です。でも、この手間で乾くまでの日数が変わると思うんだよね。
乾かす:サーキュレーター2台を3日
水が見えなくなったら、次は乾燥です。家にあったサーキュレーター2台を床下に置いて、丸3日、回しっぱなしにしました。電気製品なので、本体と延長コードが水に触れない位置に置くこと、濡れた手で触らないことだけは気をつけてください。
特別な機械は使っていません。家にあったものなんですよ。
乾いたかどうかは、自分の目で見た
3日回したあと、自分で床下に潜って、ほふく前進で全面を見回りました。 乾いているのを自分の目で確かめてから、点検口を閉めて終了。
ここは人に任せませんでした。自分の目で乾いたと分かってから、閉めました。
床下に潜るときの一般的な注意
- ライトを持って、換気をして、体調がよいときに
- 電気の配線や機器が濡れていそうなら、触らない
- 一人で無理をしない。家族に「潜る」と伝えてから
エアコンの室外機:止まっていた機は使わず、点検を頼んだ
外の室外機も水に浸かりました。不在中に動いていたエアコンは問題なかったのですが、止まっていた機はそのまま使えなくなっていました。
うちの室外機はダイキン製です。メーカーの公式サイトに、今回の大雨で名古屋市を対象に、室外機が水に浸かった場合はエアコンの使用を中止してほしいこと、一次点検を無償で実施すること(受付は2026年12月31日まで)の案内が出ていたので、それを見て依頼しました。公式の理由は「電気回路の部品に水がついてしまった場合、乾いても漏電・発火等が起きる危険性があります」。
結果は、3台見てもらって、支払ったのは出張料の5,600円だけ(一次点検は案内どおり無償でした)。問題なしの機もあれば、不具合が見つかった機もあり、設置から6年たっていたのに当時の設定ミスまで見つかりました。正直、この値段でここまで見てくれるのかと驚きました。
メーカーが「乾いても漏電・発火の危険」と書いている以上、水に浸かった機を「動くから」と使い続けないほうがいい。ここは自分でやらず、メーカーに任せたのは正解だったと思っています。メーカーごとに案内は違うので、お使いのメーカーの公式サイトを見てください。
写真は撮っておいた
床下の水の様子は、写真に撮っておきました。私は保険も罹災証明も使っていませんが、撮っておくと、あとで何かと使えます。公式の案内も「片付けや修理の前に」と書いています(下の箱)。
私はやっていないこと:保険・罹災証明・消毒
正直に書きます。私は火災保険に水災の補償を付けていなかったので、保険は使っていません。罹災証明も申請していません。床下の消毒もしていません。
だから、ここから先は私の体験ではなく、公式に書いてあることだけを置きます。
公式の案内(名古屋市・国・損保協会)
- 消毒:名古屋市は「床下や庭の消毒は原則不要」「床下は、ぞうきんや新聞紙等で水分を取り除き、扇風機等により換気し、乾燥させましょう」と案内しています。床上まで来た場合は、水洗いか水拭きのあとに、約100倍に薄めた逆性石けん液で拭く手順。市は希望者に逆性石けん液(500ml)を配っていて、相談先はお住まいの区の保健センターです
- 写真:政府広報・内閣府・名古屋市の案内は「片付けや修理の前に」「4方向から」「浸水の深さが分かるように」。メジャーをあてて「引き」と「寄り」を撮る
- 罹災証明書:今回の大雨で名古屋市が受付中。窓口は建物のある区の区役所総務課(平日8:45〜17:15)。オンライン申請もできますが、交付は原則窓口。手数料は無料。持ち物は本人確認書類と、あれば被害の写真
- 災害ごみ:名古屋市が当面の間、特別収集をしています。「災害ごみ」と書いて可燃ごみの収集日の朝8時まで(中区は7時)。自己搬入は手数料無料で、罹災証明書または被害写真が必要
- 見舞金・応急修理:市の災害見舞金の対象は「床上浸水」「半壊」「全壊又は流失」。応急修理は準半壊以上。床下浸水は対象として書かれていません
- 火災保険の水災:損保協会の案内では、水災を補償する商品では「床上浸水」(居住部分の床を超える浸水)などが対象で、「保険会社によって補償内容は異なっています」。床下で止まった場合に出るかは契約しだいなので、契約している保険会社に確認してください
出典:名古屋市の罹災証明書・浸水した家屋の消毒・災害ごみ・災害見舞金の各案内ページ、政府広報オンライン、内閣府、日本損害保険協会(いずれも2026年9月15日に確認)
ここで一つ、うれしい発見がありました。私がやった「水を取って、換気して、乾かす」は、名古屋市の案内と同じ順番でした。 消毒をしていないことが気になっていたのですが、床下は消毒より乾燥、と市が書いています。
保険に水災を付けるかどうかは、この記事では決めません。私は付けていなくて、今回は自分で対処できました。でも、床上まで来ていたら話は別だったと思います。ここは自分の家の場所と、家計の余力で決めることです。
まとめ
今日のまとめ
- 床下に水があるなら、雑巾ではなくポンプ。私は風呂水ポンプ(2〜3千円)で足りた
- 残った水は吸水ポリマー入りのペットシーツ。乾燥はサーキュレーター2台を3日
- 乾いたかは自分の目で確認。室外機は使わずメーカーの点検へ。写真は撮っておく
- 保険・罹災証明・消毒は私はやっていない。消毒は「床下は原則不要・乾燥」が市の案内
いま一番困っていることは、ありません。やって後悔したことも、やらなくて後悔したことも、ありません。全部自分でやって、水抜きに1日、乾燥に3日で終わりました。
いま床下に水がある人は、まず点検口を開けて水の量を見て、明日の朝ホームセンターへ。焦らなくて大丈夫だよ。うちは水抜き1日、乾燥3日で終わりました。
今日はここまで。焦らずいきましょう。
※当記事は個人の体験の記録です。建物の状態・浸水の高さ・水の種類によって必要な対応は異なります。安全に関わる判断(電気設備・構造・衛生)は専門業者や自治体にご相談ください。制度・保険の情報は執筆時点(2026年9月)の公式資料にもとづきます。価格・費用は2026年9月時点で私が実際に見聞きした金額で、店舗・時期・機種により異なります。