楽天証券から「こどもNISA、10月から受付開始」ってお知らせが来ました。うちも子どもが小さいので、自分の積立はまだ少ないのに、子どもの口座を先に開いたほうがいいのかなって……。
その「先に開いたほうがいいのかな」って、どういう感じ?
子どものためにやってあげたい気持ちが先に来るんです。自分の枠はまだ全然埋まっていないのに、子どもの口座を後回しにしたら、なんだか悪い親みたいで。
その感覚、よく分かります。私にも3歳の子がいて、同じお知らせを見ました。先に結論を言うと、親の枠が先です。理由は、親の土台がしっかりしていないと、子どもを守ることも、教育費も、そもそも家計を支えることもむずかしいから。子どもを後回しにするんじゃなくて、親の土台があるほうが結局は子どものためになる。今日はそこだけ、いっしょに見ておきましょう。
先に結論
- 特別な事情がなければ、自分のNISAの枠を埋めるのが先。子どもの口座はそのあと
- 理由は3つ。①親の口座のお金は親が自由に使える。子の口座は12歳まで原則出せない ②非課税の大きさが、親1,800万円・子600万円 ③親が子の口座に入れたお金は「あげたお金」の扱いになる(楽天証券の説明)
- ただし逆の人もいます。自分の枠を毎月余裕で積み立てていて、さらに余る人。それと、お祝い金など子ども名義のお金がすでにある人
- こどもNISAの制度が始まるのは2027年1月(金融庁)。10月1日に申し込まなくても、何も損はしていません
この記事でわかること
- こどもNISAの数字(対象年齢・枠・いつからか)を、公式の資料だけで
- 「親が先」の理由3つと、「子が先」でいい人の条件
- 3歳の子がいる私が、実際にどの順番で考えたか
そもそも「こどもNISA」って何?
こどもNISAは、今の新NISAの「つみたて投資枠」を、0〜17歳の子どもも使えるようにするものです。金融庁の税制改正の資料には、こう書いてあります。
金融庁の資料に書いてある数字
- 対象は0〜17歳
- 年間の投資枠は60万円。非課税で持てる上限は600万円
- 買えるのは「長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託」=大人のつみたて投資枠と同じ考え方
- 始まるのは2027年1月から
- お金を出せるのは12歳以降。しかも、子どもが同意して、使いみちが子どものためのものである場合だけ
- 18歳になったら、大人のNISAに自動で切り替わる
出典:金融庁「令和8年度税制改正について」(2025年12月)、金融庁「アクセスFSA」2026年2月号
ひとつ補足です。金融庁の資料では「こどもNISA」という名前は使われていなくて、「未成年者のつみたて投資枠」と書かれています。こどもNISAは楽天証券などの証券会社が使っている呼び方です。中身は同じものを指しているので、この記事でもこどもNISAと呼びます。
楽天証券は、こどもNISAの口座の申し込みを2026年10月から受け付ける予定と公式サイトに出しています(9月14日のプレスリリースでは10月1日から)。制度が動き出す2027年1月より前に、口座だけ先に作れる、ということですね。
数字を月に直すと、こうなります
年60万円は、月に直すと5万円です。上限の600万円は、毎月5万円を10年入れると埋まります。
大人の新NISAは、つみたて投資枠が年120万円、成長投資枠と合わせて年360万円まで。非課税で持てる上限は1,800万円です(金融庁のNISA特設サイトより)。
並べてみると、親の枠は子の枠の3倍あります。ここ、けっこう大事な数字なんですよ。子どもの枠を先に埋めても、親の枠のほうがずっと大きいまま空いている。それって家計全体で見ると、大きいほうの非課税を使わずに、小さいほうから使っている状態なんです。
月5万円は、家計のどのくらい?
月5万円は、毎日のランチを800円とすると、だいたい2か月分の昼ごはん代です。子どもの口座に「毎月5万円」を入れ続けるのは、その2か月分の昼ごはんを、毎月そっくり別の口座に移すのと同じ重さ。自分の積立がまだ月1万円や2万円の家計で、これを先にやるのは、正直しんどいと思うんだよね。
「親が先」の理由は3つ
理由①:親の口座のお金は、親が自由に出せる。子の口座は12歳まで原則出せない。
大人のNISAは、いつでも売って引き出せます。急な出費、引っ越し、家族の病気。そういうときに使えるお金です。
こどもNISAは違います。金融庁の資料では、お金を出せるのは12歳以降で、しかも子どもの同意と「子どものための使いみち」が条件です。つまり一度入れたら、親が家計のために自由に使えるお金ではなくなる。うちの子は3歳なので、今入れたら9年は動かせないと思っておいたほうがいい。
家計の土台がまだ固まっていない段階で、動かせないお金を増やすのは順番が逆じゃないかな。親の口座が育っていれば、子どもに何かあったときも親の口座から出せる。それが一番の「子どものため」だと私は思っています。
理由②:非課税の大きさが、親1,800万円・子600万円。
さっきの数字です。使わないでいる非課税の枠が大きいほうにあるなら、そちらから埋めるのが自然です。両方を同時に埋められる家計なら、この理由は関係ありません。でも、どちらか片方しか埋められないなら、大きいほうからです。
理由③:親が子の口座に入れたお金は「あげたお金」になる。
楽天証券の公式ページには、親がこどもNISAに資金を出す場合、税金の上では親から子への贈与として扱われる、と書いてあります。国税庁のタックスアンサーでは、1年間にもらった財産が110万円以下なら贈与税はかからない、とあります。
年60万円の枠なら110万円の中には収まります。ただ、お年玉やお祝い金など、ほかにもらっているお金と合わせて考える必要があります。ここは私も、自分の家のぶんは税務署か税理士に確認するつもりです。この記事では「税金の上では、親が入れたお金は親のものではなくなる扱い(楽天証券の説明)」ということだけ、覚えておいてください。
逆に「子が先」でいい人は?
両極の話にしないために、逆の人も書いておきます。
子どもの口座を先に考えていい人
- 自分のNISAの枠を、毎月余裕で積み立てていて、さらに余る人。親の土台ができているなら、次は子の枠です
- お祝い金・お年玉など、子ども名義のお金がすでに銀行にある人。もともと子どものお金なら、それを子どもの証券口座に移すという考え方があります(子ども名義のお金の扱いは、税務署か税理士に確認してください)
この2つのどちらでもないなら、今は親の枠です。焦らなくて大丈夫。制度が始まるのは2027年1月で、口座は来年になっても作れるはずだからね。
私ならこうする
私の場合を書いておきます。
私は自分のNISAの枠を先に埋めてきました。積立を始めて8年、途中で一度全部売ってしまった失敗もして、今はS&P500を毎月積み立てています。だから「親の土台」は、もうあるほうです。
そのうえで、子どもの口座は開くつもりです。うちの子のお金は、今は子ども名義の銀行口座に置いてあります。それを10月から子どもの証券口座に動かそうと考えています(このお金が税金の上でも子どものものと言えるかは、動かす前に税理士に確認します)。
正直に言うと、申し込む前にひとつ引っかかっていることがあって、「親の口座との紐づけ」です。子どもの証券口座に、どこからどう入金するのか。親がどこまで代わりに操作できるのか。楽天証券の公式ページ(未成年口座の案内)を読むと、入金は原則として子ども名義の銀行口座からで、楽天銀行とのマネーブリッジは使えない、とあります。このあたりは実際に開いてみて、引っかかった点をそのまま別の記事に書きます。
今日の記事で伝えたいのは、そこじゃなくて順番のほう。私が子どもの口座を開けるのは、自分の枠が先に埋まっているからです。
まとめ
今日のまとめ
- こどもNISAは0〜17歳・年60万円・上限600万円。始まるのは2027年1月(金融庁)
- 順番は「親の枠が先。余力があれば子の口座」。理由は、親の口座は出せる・親の枠のほうが3倍大きい・入れたお金は子のものの扱いになる(楽天証券の説明)、の3つ
- 自分の枠を余裕で埋めている人と、子ども名義のお金がすでにある人は、子の口座を考えていい
こねこの「子どもの口座を後回しにしたら悪い親みたい」は、私も最初に思ったことです。でも、親の口座が育っていることが、いちばん子どもを守ります。
自分の枠をどのくらいのペースで埋めるかは、新NISAの1,800万円は最短何年で埋まる?もあわせて読むと決めやすくなります。
今日はここまで。焦らずいきましょう。
※当記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買や口座開設を推奨するものではありません。制度の数字は執筆時点(2026年9月)の金融庁・国税庁・楽天証券の公表資料にもとづきます。税金の扱いはご家庭ごとに異なるため、税務署または税理士にご確認ください。こどもNISAは2027年1月開始予定の制度で、実際の取り扱いは各金融機関の案内により異なる場合があります。投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。