先週は「最高値更新」、今週は「6月以来の悪い週」。見出しが1週間でひっくり返って、アプリを開くのが少しこわくなった人もいると思います。
先に答えを言うと、私は今週も、積立でやることはありませんでした。
下がった数字を見ると、へこむ気持ちはすごく分かります。でも長く積み立てていれば、こういう週はふつうにあります。先週増えたぶんが消えて、少しへこんだ。今週起きたのは、それだけなんです。
先週の「1万円」、答え合わせ
先週のふりかえり(10/5-9)で、私はこう書きました。72万円をS&P500に連動する商品で持っている人なら、1週間で約1万400円増えた。「ただ、この1万円は来週あっさり消えることもあります」。
答え合わせです。消えました。 今週は同じ72万円で、約1万5,300円のマイナスです(計算は下の「円に直すと」で)。
| 指数 | 10月16日終値 | 週間 | 年初来 |
|---|---|---|---|
| S&P500 | 7,659.44 | −152.10pt(−1.9%) | +11.9% |
| NYダウ | 52,002.41 | +347.46pt(+0.7%) | +8.2% |
| ナスダック総合 | 26,140.03 | −1,226.14pt(−4.5%) | +12.5% |
| ラッセル2000(小型株) | 2,721.37 | −85.61pt(−3.0%) | +9.6% |
出典
AP通信によると、S&P500とナスダックはどちらも6月以来の悪い週でした。10月6日の最高値7,818.93(AP通信・10月6日)から数えると、今は2.0%下にいます。
面白いのは、ダウだけがプラスだったこと。いちばん下げたのは、大きなハイテク株が多いナスダックでした。
正直、先週の自分の一文がこんなに早く答え合わせになるとは思っていなかったわ。
何が重かった? 主役はハイテクと半導体
AP通信は、金曜の下げについて、大きなハイテク企業の下げが相場を押し下げたと伝えています。
半導体の会社も下げが続きました。AIのための設備づくりの熱狂が「いつまで続くのか」という心配が深まった、というのがAP通信の説明です。金曜はマイクロン・テクノロジーが−5.6%、インテルが−5.8%でした(出典は同上)。
水曜には、9月分のCPI(物価の発表)も出ています。総合もコアも上向きで、その日のS&P500は−1.1%でした(AP通信)。中身は米CPI 9月分の結果にまとめています。
ナスダックが1週間で4.5%も……。私のS&P500も、中にそういう会社がたくさん入ってるんですよね?
入ってるね。その「たくさん入ってる」って、どういう感じ?
ハイテクがこけたら、全部いっしょにこけそうで……。分散してるつもりだったのに、って。
その心配、自然だと思う。でも今週の数字を見てみて。ナスダックが−4.5%でも、S&P500は−1.9%、ダウはプラス。中にいろんな会社が入っているから、下げがやわらいでいるんだよ。分散は、こういう週のためにあるんだ。
長期金利は、今週は下がった
先週は「長期金利が今年いちばん高く」という話でした。今週は逆向きです。
| 日付 | 利回り |
|---|---|
| 10月9日(先週末) | 5.24 |
| 10月13日 | 5.21 |
| 10月14日 | 5.19 |
| 10月15日 | 5.10 |
| 10月16日 | 5.09 |
出典:米財務省「Daily Treasury Par Yield Curve Rates」(2026年10月)。10月12日は米国の祝日(コロンブス・デー)で、債券市場の数字はありません。
1週間で0.15ポイントの低下です。先週は「金利が高いのに株も高い」、今週は「金利が下がったのに株も下がった」。
金利と株は、いつも決まった向きに動くわけではありません。1週間の並びだけで「次はこうなる」と決めないほうがいい、と私は思っています。
円に直すと、−2.1%
日本から積み立てている人には、為替がもう一枚かぶさります。
ニューヨーク市場のドル円終値は、先週末(10月9日)が158円31銭。今週末(10月16日)は158円02銭で、1週間では29銭の円高でした(出典:ザイFX!「ニューヨーク外国為替市場概況・16日」/同・9日)。
S&P500を円に直すと(1週間)
- 先週末:7,811.54 × 158.31円 = 約123万6,645円
- 今週末:7,659.44 × 158.02円 = 約121万345円
- 差は−2.1%(ドル建ては−1.9%)
※先週末のS&P500(7,811.54)は、先週のAP通信の終値です。
生活の大きさに直します。月3万円を2年積み立てて、72万円をすべてS&P500に連動する商品で持っている人なら、この1週間で約1万5,300円減った計算です(手数料や為替のコストは除く)。
先週の+1万400円と合わせると、2週間で約5千円のマイナス。ランチ5回ぶん増えて、7回ぶん減った、くらいの感覚だよね。
ただ、年初からで見ると、S&P500はまだ+11.9%です(AP通信)。1週間の窓と年初からの窓では、景色がずいぶん違います。下げた週の考え方は米国株が下がったら積立はどうする?にまとめてあります。
来週(10/19〜23)は、静かな週
このブログで追っている発表(CPI・雇用統計・FOMC・日銀会合)は、来週は1つもありません。山は、その次の週です。
| 発表 | 日付 | 日本時間 | 保存版ページ |
|---|---|---|---|
| FOMC結果 | 10月29日(木) | 3:00 | FOMCの見方 |
| 日銀の金融政策決定会合 | 10月29日(木)・30日(金) | 結果は30日(時刻は決まっていません) | 日銀会合の前に積立はどうする? |
| 米雇用統計(10月分) | 11月6日(金) | 22:30 | 雇用統計の見方 |
| 米CPI(10月分) | 11月10日(火) | 22:30 | CPIの見方 |
出典:BLS 2026年10月の発表日程/FRB 会合カレンダー/日本銀行 金融政策決定会合の日程/BLS 雇用統計日程/BLS CPI本文(次回の予定)
11月1日に米国の夏時間が終わるので、11月の発表からは日本時間が1時間うしろにずれます。
7-9月期の決算シーズンは続いています。大きなハイテク企業の決算も、これから順番に出てきます。ニュースアプリの見出しは、しばらく騒がしいかもしれません。
それでも、私は見出しを理由に積立の設定を触らないことにしています。決算の時期に何を見て、何を見なくていいかは決算シーズンの見方にまとめてあります。
まとめ
今週の事実を、もう一度だけ並べます。
2026年10月12日〜16日のまとめ
- S&P500は週−1.9%、ナスダックは−4.5%。どちらも6月以来の悪い週
- S&P500は最高値から2.0%下。年初からはまだ+11.9%
- 米10年債利回りは5.24%→5.09%に低下
- ドル円は158円02銭で、週29銭の円高。円に直したS&P500は−2.1%
- 来週は静かな週。次の山は10月29日のFOMC
最高値の翌週に、悪い週。
それでも、積立の手順は1つも変わりませんでした。
先週増えた1万円が今週消えても、毎月同じ日に同じ額を買うしくみにしている私は、今週も何も決め直していません。今日はここまで。焦らずいきましょう。
