「S&P500、最高値を更新」。今週、こんな見出しを見て「じゃあ今から買い足したほうが…?」と、そわそわした人もいると思います。
同じ週、反対側では「長期金利、今年いちばんの高さ」というニュースも出ていました。
結論から言うと、私は今週も、積立でやることはありませんでした。
逆向きの見出しが2つ並んだ週。あなたは、どっちの見出しのほうが気になりましたか?
前回の「あと0.7%」、答え合わせ
2週間前のふりかえり(9/21-25)で、私は「最高値まで、あと0.7%のところにいます」と書きました。
答え合わせです。10月6日(火)、S&P500は7,818.93で最高値を更新しました。 AP通信によると、それまでの最高値は8月につけたものでした。
金曜の終値は7,811.54。最高値から、ほんの少しだけ下で1週間を終えています。
| 指数 | 10月9日終値 | 週間 | 年初来 |
|---|---|---|---|
| S&P500 | 7,811.54 | +88.82pt(+1.2%) | +14.1% |
| NYダウ | 51,654.95 | +477.99pt(+0.9%) | +7.5% |
| ナスダック総合 | 27,366.17 | +175.31pt(+0.6%) | +17.7% |
| ラッセル2000(小型株) | 2,806.98 | -25.91pt(-0.9%) | +13.1% |
出典
AP通信「How major US stock indexes fared Friday 10/9/2026」(2026年10月9日)/最高値の更新は同「Tuesday 10/6/2026」
大きい会社が多いS&P500とダウは上がり、小さい会社を集めたラッセル2000だけがマイナス。2週間前と同じ並びが、今週も続きました。
長期金利は、今年いちばんの高さに
今週、株と同じくらい目立ったのが金利です。
そもそも10年債利回りは、アメリカ政府が10年間お金を借りるときの金利のこと。住宅ローンなど、いろいろな借入の金利の目安になります。
| 日付 | 利回り |
|---|---|
| 10月2日(先週末) | 5.28 |
| 10月5日 | 5.31 |
| 10月6日 | 5.27 |
| 10月7日 | 5.28 |
| 10月8日 | 5.22 |
| 10月9日 | 5.24 |
出典:米財務省「Daily Treasury Par Yield Curve Rates」(2026年10月)
10月5日の5.31%は、今年に入っていちばん高い終値です。米財務省の同じデータをさかのぼると、終値でこれより高かったのは2002年5月14日(5.32%)が最後でした(出典:同上の2002年分)。
2週間前は「2007年以来」と書いていました。そこから、さらに5年さかのぼった計算です。
えっ、金利は24年ぶりなのに、株は最高値なんですか? どっちを信じればいいのか、分からなくなってきました…。
その「分からなくなってきた」って、どういう感じ?
最高値なら乗り遅れたくないし、金利が怖いなら止めたほうがいい気もするし…。頭の中で、右と左に引っぱられてる感じです。
分かります。でもね、今週の事実は「金利は高い、株も高い」。どっちか片方が正しいんじゃなくて、同じ週に両方が起きたんです。どっちに引っぱられても、私は積立の手を変えていないんだよ。
正直、10月5日に金利が今年いちばん高くなって、翌日に株が最高値。この並びは、私も表を2回見直しました。
ちなみに最高値をつけた10月6日は、金利が少し下がった日でもあります。AP通信は、債券市場の利回りが下がったことも株の追い風になったと伝えています。
最高値だから急いで買い足す、という熱狂も、金利が怖いから止める、という悲観も、どちらも片方だけを見た話だと思っています。私は今週も、いつもの金額のままです。
円は158円台。週で46銭の円安
日本から積み立てている人には、為替がもう一枚かぶさります。
ニューヨーク市場のドル円終値は、先週末(10月2日)が157円85銭。今週末(10月9日)は158円31銭で、1週間では46銭の円安でした(出典:ザイFX!「ニューヨーク外国為替市場概況・9日」/同・2日)。
この2つを掛け合わせると、こうなります。
S&P500を円に直すと(1週間)
- 先週末:7,722.72 × 157.85円 = 約121万9,031円
- 今週末:7,811.54 × 158.31円 = 約123万6,645円
- 差は+1.4%(ドル建ては+1.2%)
※先週末のS&P500(7,722.72)は、AP通信の今週の終値と週間の値幅から計算しています。
生活の大きさに直します。月3万円を2年積み立てて、72万円をすべてS&P500に連動する商品で持っている人なら、この1週間で約1万400円ぶん増えた計算です(手数料や為替のコストは除く)。ちょっといいランチ5回ぶんくらいだよね。
ただ、この1万円は来週あっさり消えることもあります。私は1週間の増減では、積立の設定を変えないことにしています。為替と積立の関係は円安・円高で米国株の積立はどうなるかにまとめてあります。
来週(10/12〜16)は、水曜のCPIが山
来週は、積立勢も名前を知っておきたい発表がいくつかあります。
| 発表 | 日付 | 日本時間 | 保存版ページ |
|---|---|---|---|
| JPモルガン決算(7-9月期) | 10月13日(火) | 夜(米国の取引開始前) | 決算シーズンの見方 |
| 米CPI(9月分) | 10月14日(水) | 21:30 | CPIの見方 |
| 米PPI(9月分) | 10月15日(木) | 21:30 | — |
| FOMC結果 | 10月29日(木) | 3:00 | FOMCの見方 |
| 米雇用統計(10月分) | 11月6日(金) | 22:30 | 雇用統計の見方 |
出典:BLS 2026年10月の発表日程/JPMorganChase「Third-Quarter 2026 Earnings Call」/FRB 会合カレンダー/BLS 雇用統計日程
CPIは、アメリカの物価がどれだけ上がったかの発表です。金利が今年いちばん高くなった直後なので、ふだんよりニュースの見出しが大きくなるかもしれません。
もう1つ、来週から7-9月期の決算シーズンが始まります。例年、大手銀行の発表が先頭です。
水曜の夜にニュースアプリが騒がしくなっても、私はそれを理由に積立の設定を触らないことにしています。CPIで積立勢が何を見て、何を見なくていいかはCPIの見方にまとめてあります。
まとめ
今週の事実を、もう一度だけ並べます。
2026年10月5日〜9日のまとめ
- S&P500は10月6日に7,818.93で最高値を更新。週+1.2%
- 米10年債利回りは10月5日に終値5.31%。終値では2002年5月以来の高さ
- ドル円は158円31銭で、週46銭の円安
- 円に直したS&P500は+1.4%
- 来週は10月14日にCPI、13日から決算シーズン
最高値と、24年ぶりの金利。
両方そろった週でも、積立の手順は1つも変わりませんでした。
右と左から引っぱられる週ほど、何もしない人がいちばん楽なのかもしれません。今日はここまで。焦らずいきましょう。