「今夜はCPIの発表があるから荒れる」ってXで見ました。S&P500を積み立ててる私、発表の前に何かしたほうがいいんでしょうか…?
結論から言うと、積立をしている人は何もしなくていい。ただ「何の数字で、なぜ株が動くのか」を一度分かっておくと、発表のたびに不安にならなくて済むよ。このページはCPIのたびに使い回せる保存版として作ったから、ブックマークしておいてね。
この記事でわかること
- CPIが何時に発表されるか(日本時間)と次回の日程
- 見るべき数字は2つだけ(総合CPIとコアCPI)
- なぜCPIで株価が動くのか(金利とのつながり)
- 積立勢は発表前後に何をすべきか(既定解)
次回の発表日
次回のCPI発表
2026年9月11日(金)日本時間 21:30(2026年8月分)
そのあとは 2026年10月14日(水)日本時間 21:30(2026年9月分)です。
※このページは発表のたびに次回日程へ更新しています(最終更新: 2026-08-13)。年間の公式日程は米労働統計局(BLS)の発表スケジュールで確認できます。
前回(2026年7月分)はどうだったか
次の数字は、単体ではなく「前回からどう変わったか」で読まれます。前回(7月分・2026年8月12日発表)の実績は次のとおりでした。
| 見る数字 | 7月分 | その前(6月分) |
|---|---|---|
| 総合CPI(前年比) | 3.4% | 3.5% |
| コアCPI(前年比) | 2.5% | 2.6% |
| 総合CPI(前月比) | +0.1% | −0.4% |
出典: 米労働統計局(BLS)Consumer Price Index Summary(2026年7月分)
総合・コアともに前月からわずかに低下し、見出しは「インフレ鈍化」で揃いました。ただし1年の物差しで中身を開くと、エネルギーは 14.7%高い(ガソリンは 24.6%高い)まま。「1か月の動き」と「1年の動き」は別物で、さらに「全体の平均」と「個別の品目」も別物だ、というのがCPIを読むときの最初のつまずきどころです。ニュースの見出しがどの数字を使っているかで、受ける印象がまるで変わります。
数字の翻訳をすると、総合CPIの前年比3.4%は「去年1万円で買えていたものが、今年は約1万340円になった」という意味です。7月分の結果と当日の市場の動きはCPI 7月分の結果まとめ(2026年8月12日発表)に詳しくまとめています。
CPIとは何か・何時に出るのか
CPI(Consumer Price Index=消費者物価指数)は、アメリカのモノやサービスの値段が1年前と比べてどれだけ上がったかを示す統計です。発表するのは米労働統計局(BLS)で、毎月1回、前月分が発表されます。
発表時刻はいつも米国東部時間の朝8時30分。日本時間に直すと次のとおりです。
| 時期 | 日本時間 |
|---|---|
| 3月中旬〜11月上旬(米国夏時間) | 21:30 |
| 11月上旬〜3月中旬(米国冬時間) | 22:30 |
夜の9時半なんですね。それで寝る前のXが騒がしいのか…。
見るのは2つの数字だけ
CPIのニュースにはたくさんの数字が出てきますが、市場が注目しているのは実質2つです。
CPIで見る2つの数字
- 総合CPI(前年比) ── 全部込みの物価上昇率。ニュースの見出しになる数字
- コアCPI(前年比) ── 値動きの激しい食品とエネルギーを除いた物価上昇率。FRB(米国の中央銀行)が重視するのはこちら
そして大事なのは数字そのものより、「市場予想と比べてどうだったか」です。予想どおりなら大きくは動かず、予想から外れると株価が動きます。
なぜCPIで株価が動くのか
CPIが株を動かす理由は、間に金利がはさまっているからです。流れはこうです。
| 順番 | 何が起きるか |
|---|---|
| 1 | CPIが予想より高い(=インフレがしぶとい) |
| 2 | FRBが「金利を高いまま維持しそうだ」と市場が考える |
| 3 | 金利が高いと、企業の借入コストが増え、株の相対的な魅力が下がる |
| 4 | 株価(特に成長株)が下がりやすくなる |
逆に、CPIが予想より低ければ「利下げが近づいた」と受け止められて、株には追い風になりやすい。つまりCPIは「物価の統計」であると同時に、FRBの次の一手を占う材料として売買されているわけです。
じゃあ、予想より高そうなら発表前に売っておくとか…?
それはおすすめしないな。結果を当てるのはプロでも難しいし、当てても「予想どおりすぎて逆に動かない」なんてこともよくある。発表をまたいだ短期売買は、積立勢が戦う場所じゃないんだ。
積立勢の既定解
既定解:CPIの発表前後に、積立勢は何もしなくていい
理由は3つです。
- 積立はイベントを織り込む仕組みだから ── 毎月決まった日に買う時間分散は、CPIの上振れも下振れも長期ではならしてくれます
- 結果を当てる勝負はプロの土俵だから ── 発表直後の乱高下は機関投資家とアルゴリズムの世界。個人が事前に動いて勝ち続けるのは困難です
- 下がったら次の買付で多く買えるから ── 積立を続ける人にとって、下落は「同じ金額でより多くの口数を買える月」でもあります
ただし例外もあります。生活防衛資金(生活費の半年〜1年分)を崩して積立している人は、イベントに関係なく積立額の見直しを先にしてください。
発表直後の注意
発表直後の30分〜1時間は値動きが荒く、速報の見出しも「急落」「急騰」と強い言葉になりがちです。見出しだけで判断せず、翌朝に落ち着いた解説を読むくらいの距離感がちょうどいいです。当ブログでも大きな動きがあった翌朝に整理記事を出します。
まとめ
まとめ:CPIの見方3点
- 発表は毎月1回、日本時間21:30(冬は22:30)。次回は上の「次回の発表日」を確認
- 見るのは総合CPIとコアCPIの前年比、そして「予想との差」
- 積立勢の既定解は「何もしない」。下落は次の買付の味方
FRBがこのCPIをどう金利に反映するのかは、次の記事で整理しています。
※本記事は情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。