「米国の長期金利、2007年以来の高さ」。今週、こんな見出しを見てドキッとした人もいると思います。

金利が上がると株は下がる、とよく聞きますよね。

で、実際どうだったのか。結論から言うと、S&P500は1週間で+1.2%。最高値まで、あと0.7%のところにいます。

先週の流れ(日米そろって利上げした週)は、先週のふりかえり(9/14-18)にまとめてあります。

今週は、小型株だけが下げた

まず数字です。カッコ内は1週間の変化です。

指数 9月25日終値 週間 年初来
S&P500 7,743.41 +92.91pt(+1.2%) +13.1%
NYダウ 51,828.62 +145.98pt(+0.3%) +7.8%
ナスダック総合 27,068.72 +546.17pt(+2.1%) +16.5%
ラッセル2000(小型株) 2,837.55 -22.85pt(-0.8%) +14.3%

AP通信によると、S&P500にとっては3週間ぶりに上がった週でした。金曜は原油(ブレント)が1バレル98ドルを割り、それが株の追い風になったと伝えています。

大きい会社が多いS&P500とナスダックは上がり、小さい会社を集めたラッセル2000だけが-0.8%。今週はそんな並びでした。

米10年債利回りが、終値で2007年以来の高さに

今週いちばん目立った数字は、株ではなく金利のほうです。

そもそも10年債利回りは、アメリカ政府が10年間お金を借りるときの金利のこと。住宅ローンなど、いろいろな借入の金利の目安になります。

▼ 米10年国債利回り(終値ベース・%)
日付 利回り
9月18日(先週末) 5.01
9月21日 4.96
9月22日 4.96
9月23日 5.11
9月24日 5.18
9月25日 5.17

出典:米財務省「Daily Treasury Par Yield Curve Rates」(2026年)

9月24日の5.18%は、米財務省の同じデータをさかのぼると、2007年7月6日(5.19%)以来の高さです(終値ベース。出典:同上の2007年分)。

ここ、先週と同じ注意書きを1つだけ。

ニュースでは「5.22%」「2007年6月以来」という数字も出ています(出典:下のザイFX!の記事)。こちらは取引時間中に一瞬つけた値の話です。終値と日中の値は別の数字なので、どちらも間違いではありません。この記事は終値でそろえています。

こねこ
こねこ(投資1年目)

金利が上がったら、株って下がるんじゃないんですか…? 見出しを見て、ちょっと焦りました。

トリ
トリ(管理人)

その「焦った」って、どういう感じ?

こねこ
こねこ(投資1年目)

何か手を打たないと、自分だけ置いていかれる気がして…。

トリ
トリ(管理人)

分かります。見出しの言葉が強いと、そうなるよね。でも今週の事実は「金利は19年ぶりの高さ、株は+1.2%」。同じ週に、両方が起きたんです。金利が上がれば株はこう動く、と決めつけないほうがいいんだよ。

正直、この「金利が上がったのに株も上がった」並びは、私も数字を2回見直しました。

金利が高すぎるという悲観も、株は最高値目前だという熱狂も、どちらも片方だけを見た話だと思っています。私は今週も、積立の設定は変えていません。

円は一時158円台。金曜に1円58銭戻った

日本から積み立てている人には、為替がもう一枚かぶさります。

ニューヨーク市場のドル円終値は、先週末(9月18日)が156円88銭。木曜(9月24日)のNY終値は158円86銭まで円安が進み、金曜(9月25日)は157円28銭で終わりました。1週間では40銭の円安です。

金曜に1円58銭の円高になった理由について、ザイFX!(DZHフィナンシャルリサーチ)は、米国側から円安への懸念が示されたと報じ、為替介入への警戒感も挙げています(出典:ザイFX!「ニューヨーク外国為替市場概況・25日」/同・18日)。

この2つを掛け合わせると、こうなります。

S&P500を円に直すと(1週間)

  • 先週末:7,650.50 × 156.88円 = 約120万210円
  • 今週末:7,743.41 × 157.28円 = 約121万7,884円
  • 差は+1.5%(ドル建ては+1.2%)

生活の大きさに直します。月3万円を2年積み立てて、72万円をすべてS&P500に連動する商品で持っている人なら、この1週間で約1万600円ぶん増えた計算です(手数料や為替のコストは除く)。ちょっといいランチ5回ぶんくらいかな。

先週は「ドル建てはマイナス、円換算はプラス」でした。今週はどちらもプラス。為替は週ごとに向きが変わります。私は1週間の円安・円高では、積立の設定を変えないことにしています。為替と積立の関係は円安・円高で米国株の積立はどうなるかに整理してあります。

来週(9/28〜10/2)は、金曜の雇用統計が山

来週は、積立勢も名前を知っておきたい発表が2つあります。日本時間でいうと、どちらも夜の21:30です。

発表 日付 日本時間 保存版ページ
PCE物価(8月分) 9月30日(水) 21:30 —
米雇用統計(9月分) 10月2日(金) 21:30 雇用統計の見方
米CPI(9月分) 10月14日(水) 21:30 CPIの見方
FOMC結果 10月29日(木) 3:00 FOMCの見方

出典:米商務省経済分析局(BEA)リリース日程/BLS 雇用統計日程/BLS CPI日程/FRB 会合カレンダー

PCE物価は、FRBが物価を見るときに重視している指標の1つです。雇用統計は、アメリカで働く人が1か月でどれだけ増えたかの発表。どちらも、結果しだいでその夜の値動きが大きくなることがあります。

金曜の夜にニュースアプリが騒がしくなっても、私はそれを理由に積立の設定を触らないことにしています。雇用統計で積立勢が何を見て、何を見なくていいかは雇用統計の見方にまとめてあります。

まとめ

今週の事実を、もう一度だけ並べます。

2026年9月21日〜25日のまとめ

  • S&P500は週+1.2%。3週間ぶりの上昇で、最高値まであと0.7%
  • 米10年債利回りは終値5.18%(9月24日)。終値では2007年7月以来
  • ドル円は木曜のNY終値で158円86銭まで円安、週末は157円28銭
  • 円に直したS&P500は+1.5%
  • 来週は9月30日にPCE物価、10月2日に雇用統計

見出しは「19年ぶり」。

でも、積立の手順は1つも変わりませんでした。

金利の見出しは、中身まで見ると怖さが半分になる話でしたね。今日はここまで。焦らずいきましょう。