このあいだ「雇用が強すぎて株が下がった」ってニュースを見ました。仕事が増えるのは良いことなのに、なんで株が下がるんですか??
いいところに気づいたね。雇用統計は「良いニュース=株高」とは限らない、ちょっとクセのある指標なんだ。カラクリはここでも「金利」。一度分かれば、月に1回の金曜の夜に振り回されなくなるよ。
この記事でわかること
- 雇用統計はいつ・何時に出るか(日本時間)と次回日程
- 見るべき3つの数字(雇用者数・失業率・平均時給)
- 「強い雇用で株安」が起きる理由
- 積立勢の既定解
次回の発表日
次回の米雇用統計
2026年8月7日(金)日本時間 21:30(2026年7月分)
※原則、毎月第1金曜(例外月もあります)。このページは発表のたびに次回日程へ更新しています(最終更新: 2026-07-17)。公式日程は米労働統計局(BLS)の発表スケジュールで確認できます。
見るのは3つの数字
雇用統計(Employment Situation)は米労働統計局(BLS)が毎月発表する、アメリカの働く人たちの統計です。発表は米国東部時間の朝8:30=日本時間21:30(米国冬時間は22:30)。市場が見るのは主に3つです。
雇用統計で見る3つの数字
- ① 非農業部門雇用者数(NFP) ── 1か月で仕事が何万人分増えたか。見出しになる主役の数字で、「予想との差」で市場が動きます
- ② 失業率 ── 働きたい人のうち仕事がない人の割合
- ③ 平均時給(前年比) ── 賃金の上昇ペース。賃金インフレの体温計として、FRBが特に気にする数字です
「良い数字なのに株安」のカラクリ
| 順番 | 何が起きるか |
|---|---|
| 1 | 雇用者数や賃金が予想より強い |
| 2 | 「景気が熱い=インフレが下がりにくい」と市場が受け止める |
| 3 | FRBが金利を高いまま維持しそうだ、という見方が強まる |
| 4 | 金利の重しで株(特に成長株)が売られる |
逆に、雇用が予想より弱いと「利下げが近づく」と受け止められて株高になる日もあれば、弱すぎると「景気後退が心配」でやっぱり株安になる日もあります。
強くてもダメ、弱くてもダメって…もう分かりません!
そう、その「分からない」が正解なんだ。同じ数字でも、そのときの市場の関心事によって反応が逆になる。だからこそ、発表に合わせて売買するのは分の悪い勝負で、積立勢は距離を置くのが合理的なんだよ。
積立勢の既定解
既定解:雇用統計の夜も、積立勢は何もしなくていい
理由は3つです。
- 反応の向きが読めないイベントだから ── 強くても弱くても株安になり得る指標で事前に動くのは、コインの裏表当てに近い勝負です
- 毎月の積立が反応を平均化してくれるから ── 12回の雇用統計をまたいで買い続けることが、そのまま時間分散になります
- 本当に大事な変化はあとから分かるから ── 景気の転換点は1回の統計では確定しません。翌朝以降の落ち着いた解説で十分間に合います
金曜夜ならではの注意
雇用統計は金曜夜のため、結果を受けた米国市場の値動きを見たあと、日本の投資家は週末をはさんで月曜まで何もできません。この「持ち越し不安」で週末に売買したくなる人が多いのですが、積立勢にはそもそも関係のない不安です。安心して週末を過ごしてください。
まとめ
まとめ:雇用統計の見方3点
- 原則第1金曜・日本時間21:30(冬は22:30)。次回は上の「次回の発表日」を確認
- 見るのは雇用者数・失業率・平均時給。反応の向きは市場の関心事しだい
- 積立勢の既定解は「何もしない」。金曜夜は安心して寝てOK
雇用統計と並ぶもう一つの主役がCPI(消費者物価指数)です。2つセットで「金利ニュースの読み方」が完成します。
※本記事は情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。