楽天証券から「米国株の手数料が無料」「23時間取引」ってお知らせが来てました。私の積立も、何か変えたほうがいいんですか?
いいところに気づいたね。でも結論から言うと、積立の人は何も変えなくて大丈夫。無料になるのは「信用取引」っていう、積立とは別の道具の手数料なんだ。
何が変わる?日付つきで2つだけ
楽天証券が2026年10月15日に出した発表資料には、変わることが2つ書かれています。
| いつから | 変わること |
|---|---|
| 2026年11月4日(水)国内約定分から(日本時間11月2日(月)18時以降の約定) | 米国株の信用取引の手数料が0米ドルに。その日のうちに決済するデイトレードは、金利・貸株料も0%に |
| 2026年12月7日(月)日本時間から(米国現地12月6日(日)) | 米国株(現物・信用)が午前11時〜翌午前10時の23時間売り買いできるように |
出典: 楽天証券 プレスリリース「米国株式 信用取引手数料&デイトレード時の金利・貸株料 完全無料に」(2026年10月15日・PDF)
手数料は、今は「約定代金の0.33%(上限16.5米ドル・税込)」です。これが金額に関係なく0米ドルになります。
手数料0って聞くと、得しなきゃって気持ちになっちゃいます……。
わかる。でも使わない道具の値下げは、自分のお得にはならないんだよ。まず、信用取引がどんな道具かを見てみよう。
そもそも信用取引は、積立とは別の道具
信用取引は、証券会社にお金(保証金)を預けて、その最大2倍まで売り買いできる取引です。発表資料にも「資金(委託保証金)の最大2倍の取引」と書かれています。
持っていない株を先に売る「売りから入る取引」もできます。ただ、そのぶん仕組みがむずかしくなります。
積立の人が知っておきたい3つ
- NISAでは使えません。信用取引は課税口座での取引です
- 使うには、信用取引口座の開設と審査が別に要ります(資産状況や取引経験などの基準あり・発表資料の注記より)
- 借りたお金で大きく売り買いするので、相場が大きく動くと、預けたお金を超える損が出ることもある仕組みです
毎月決まった額を、長く買い続ける。積立はこの「時間を味方にする」やり方です。 信用取引は、短い期間の値動きで勝負する人のための道具です。目的がまったく違います。
「デイトレード無料」には条件がある
金利と貸株料が0%になるのは、買った(売った)その日のうちに決済した場合だけです。
翌日以降に持ち越すと、ふつうの金利(買う場合は年4.5%)や貸株料(売る場合は年2.0%)がかかります。発表資料にも、翌日以降に持ち越した分は通常の金利・貸株料がかかると書かれています。
「無料」の前には、だいたい条件がついてる。条件を読んでから喜ぶ、これだけで損はだいぶ減るよ。
23時間取引で、積立の人に関係あること
12月7日からは、日本の昼間(午前11時〜)も米国株が動いて見えるようになります。これまでは、米国株の値動きを見るのは夜が中心でした。
ここで気をつけたいのは、値動きを見る時間が増えることです。
- 昼休みにアプリを開くと、米国株が動いている
- 下がっているのを見ると、つい何かしたくなる
積立は、毎月決まった日に決まった額を買う仕組みです。昼に何%動いても、やることは変わりません。
私は、積立を始めて1年ほどのころ、株が5%ほど下がったときに怖くなって全部売ってしまったことがあります。毎日の値動きを見すぎていました。それ以来、値動きは毎日見ないと決めています。
見える時間が長くなっても、見る回数まで増やす必要はないんですよね。
もう1つ、一般的な話として、米国の通常の取引時間の外(夜間・早朝)は、売り買いする人が少なくなりやすいです。そのぶん、値段が飛びやすいことがあります。 積立の人がこの時間に、わざわざ手で注文を出す必要はありません。
数字の翻訳
楽天証券で米国株(現物)を持っている人は、2026年6月末時点で前の年より51.4%増えたそうです(発表資料より)。米国株を持つ人が1年で約1.5倍になった計算です。
人が増えると、証券会社は「たくさん売り買いしてもらう」仕組みを用意します。それに付き合うかどうかは、自分の方針で決めていいんです。
積立の人の行動チェック
今やること
- 積立の設定画面を1回だけ開いて、金額と日付が変わっていないかを見る(このお知らせで何かが変わるわけではありません。安心するための確認です)
やらなくていいこと
- 「手数料0だから」という理由だけで、信用取引口座を申し込む
- 12月から、昼間の値動きを見て積立の金額や日付を変える
- 夜中・早朝に、手で米国株の注文を出す練習をする
まとめ:変わるのは道具の値段。積立のやり方は変わらない
- 11月4日国内約定分から無料になるのは、米国株の信用取引の手数料。NISAの積立の話ではない
- デイトレードの金利・貸株料0%は、その日のうちに決済したときだけ
- 12月7日から23時間取引。昼に値動きが見えても、積立の設定は触らない
今日やるのは、1つだけで大丈夫です。 自分の積立設定の画面を1回だけ開き、金額と日付が変わっていないかを見る。
「無料」って言葉に、ちょっと焦ってました。私は今のままでいいんですね。
うん。ニュースは「自分に関係あるのはどこか」だけ拾えば十分。それ以外は、聞き流してOKだよ。
積立に慣れてきて、「いつか米国株やETFも自分で買ってみたい」と思ったら、口座の準備から注文までを楽天証券で米国株を買う手順にまとめています。 NISAの成長投資枠なら、ふつうの買い方(現物)の取引手数料は0円です。信用取引を使わなくても、米国株は始められますよ。
