今朝、スマホを開いたら「米軍がイランを攻撃」「原油が上がった」って見出しが並んでました…。9月って株が下がりやすい月だとも聞くし、月初から気持ちが落ち着かないです。何を見て、何をすればいいんでしょうか。
結論から言うと、今月やることも1つだけです。このページは毎月第1営業日に、同じ問いへその月の相場で答え直す定点ページ。先月の事実 → 今月の日程 → 私ならこうする、の順に並べます。予想はしません。売買のおすすめもしません。
このページでわかること
- 先月(8月)に何が起きたか——事実3つだけ(出典つき)
- ドル建てで+2.62%だったS&P500が、円換算だと何%だったか
- 今月(9月)の発表日程と、それぞれの見方ページ
- 私なら今月もこうする(確認するのは1つだけ・理由3つ)
- 今月やらなくていいことリスト
- 今月のよくある迷い:「今月だけ積立を止めるのはアリ?」への既定解
まだ積立そのものを始めていない方は、先に楽天証券で米国株を買う方法を読んでおくと、このページの話がつながります。
先月(8月)に起きたこと3つ
1. 3指数そろってプラス。いちばん上げたのはナスダック
2026年8月の1か月の値動き(8月31日終値)
- ナスダック総合:+3.93%(26,370.89)。2か月続いた下落が止まりました
- S&P500:+2.62%(7,686.14)。1か月の上げ幅としては5月以来の大きさです
- ダウ工業株30種:+1.34%(53,185.90)。これで5か月続けて上昇しました
年初来ではS&P500が+12.3%、ダウが+10.7%、ナスダックが+13.5%です。
出典:Morningstar/Dow Jones「S&P 500 Rises 2.62% This Month to 7686.14」/同「DJIA Rises 1.34% This Month to 53185.90」/同「NASDAQ Composite Rises 3.93% This Month to 26370.89」(いずれも2026年8月31日)/年初来はAP通信「How major US stock indexes fared Monday 8/31/2026」
先月のこのページには「7月のS&P500は-0.1%」と書きました。1か月で景色が入れ替わったことになります。
2. 円が2円34銭安くなった。円換算だと8月は約+4%
ここが今月いちばんお伝えしたい数字です。
ドル円は8月31日のニューヨーク市場で159円74銭でした。7月31日の終値は157円40銭だったので、1か月で2円34銭(約1.5%)の円安です(出典:ザイFX! ニューヨーク外国為替市場概況・31日/DZHフィナンシャルリサーチ、および同・7月31日)。
円建てのインデックスファンドを持っている人にとって、円安は円換算の評価額を押し上げる方向に働きます。掛け合わせると、8月の円換算のS&P500はおよそ+4%でした。
数字の翻訳:100万円ぶん持っている人の8月
S&P500のインデックスファンドを100万円ぶん持っていた人なら、8月の1か月でおよそ4万1,000円増えた計算になります。内訳はおよそ2万6,000円が株、およそ1万5,000円が為替です。
つまり、増えた金額の3分の1以上は米国株が上がったからではありません。円が安くなったぶんです。
え、じゃあ「今月けっこう増えたな」と思ってたのは、半分は円のおかげだったんですか…。
そういう月でした。逆に7月は、指数がほぼ横ばいなのに評価額が減った人が多かったはずです。あの月は円高でした。同じ商品を持っていても、株と為替の2つが同時に効いている——ここを分けて見られるようになると、月末の一喜一憂がだいぶ減ります。仕組みは円高・円安は米国株の積立にどう効くのかにまとめました。
3. 空気が変わったのは、最後の2営業日
8月は良い月でした。ただ、月末の2営業日で流れが変わっています。
8月28日(金)、ジャクソンホール会議でのウォーシュFRB議長の講演を受けて、9月FOMCへの見立てが1日で動きました。0.25%の利上げを予想する確率は、前日の35.4%から59.5%へ。据え置き予想は64.6%から40.5%に下がりました(2026年8月28日時点・CMEグループ「FedWatch」。出典:ザイFX!「ニューヨーク外国為替市場概況・28日」)。
8月31日(月)には、米軍がホルムズ海峡でイランのロケット発射装置を攻撃したと報じられました。ブレント原油は2.7%上がって1バレル90ドル台を回復。3指数はそろって下落し、米10年債利回りは4.75%まで上がっています(出典:AP通信・8月31日)。
そもそも:原油が上がると、なぜ株の重しになると言われるのか
原油はガソリン代や輸送費のもとになります。上がると企業のコストが増え、家計の負担も増えます。さらに、物価が下がりにくくなるぶん金利を下げにくくなるという経路もあります。この2つが理由として挙げられることが多い、というのが教科書的な説明です。
ただし「上がったから必ず株が下がる」という関係ではありません。実際に8月31日は、原油が上がった日にナスダックは-0.1%で済んでいます。
今月(9月)の日程
9月は予定が月の前半から中盤に固まっている月です。とくに15日から18日は、米国の金融政策と日本の金融政策が2日ちがいで並びます。先に日付だけ置いておきますね。
2026年9月の主な日程
- 9月4日(金)21:30(日本時間)米雇用統計・8月分 → 雇用統計の見方
- 9月7日(月) 米国市場は休場(レイバーデー)
- 9月11日(金)21:30(日本時間)米CPI・8月分 → CPIの見方
- 9月15日(火)〜16日(水) FOMC(経済見通しの公表がある回。結果は日本時間17日午前3時)→ FOMCの見方
- 9月17日(木)〜18日(金) 日銀・金融政策決定会合
- 決算シーズンは谷間の時期です → 決算シーズンの歩き方
出典:BLS 雇用統計スケジュール/BLS CPIスケジュール/FRB 会合カレンダー/日本銀行「金融政策決定会合の運営」/NYSE 休日・取引時間(いずれも2026-09-01確認)
先月末に9月FOMCの見立てが大きく動いたことは、上に書いたとおりです。その見立てを次に揺らす材料が、4日の雇用統計と11日のCPIという並びになります。順番を知っておくだけで、ニュースの温度に驚きにくくなります。
私なら今月もこうする
既定解:9月に確認するのは「積立の設定が生きているか」だけ。先月の値動きも、今月の日程も、やることを変えません
理由は3つです。
- 先月の結果は、来月の判断材料にならない:7月のS&P500は-0.1%、8月は+2.62%でした。同じ商品が1か月で正反対の顔をします。1か月の成績で続行と中止を決める設計になっていない、というのが積立の前提です。
- 今月の日程は「予定」であって「材料」ではない:雇用統計もCPIも、中身は当日にならないと分かりません。分からないものに合わせて先に動くと、毎回、結果を後から追いかけることになります。8月28日に1日で24ポイント動いた確率が、その証拠です。
- 設定の事故だけは、自分で防げる:相場は選べません。でも「積立が止まっていた」「NISA口座のつもりが特定口座だった」は、確認すれば防げます。自分で結果を変えられるのはここだけなので、ここに時間を使います。
ただし、生活防衛資金を取り崩してまで積み立てている場合は、相場より先に金額そのものの見直しが必要です。
確認そのものは3分で終わります。見るのは次の3点だけです。
- 毎月の積立日と金額が、自分の意図どおりになっているか
- 買付けの口座区分がNISA口座になっているか(特定口座で積み立てていないか)
- 積立額が、生活費・生活防衛資金を圧迫していないか
今月、やらなくていいこと
- 9月FOMCの利上げ確率を毎日見にいく(8月28日だけで24ポイント動いた数字です)
- 原油や中東情勢の続報を、一日じゅう追いかける
- 「8月は円安で得した」からと、為替を当てにいく取引を始める
- 雇用統計(9/4)やCPI(9/11)の発表を、夜更かしして待つ
- FOMC(9/16)と日銀(9/18)が近いからと、その週だけ積立日をずらす
今月のよくある迷い:「今月だけ、積立を止めておいたほうがいい?」
9月は株が下がりやすい月っていう話も見ますし、中東のニュースもあります。今月だけ積立をお休みして、落ち着いてから再開するのは…アリじゃないですか?
気持ちはよく分かります。ただ、その「落ち着いてから」がいつなのかを、先に決められる人はいません。ここが分かれ目です。
既定解:止めなくてOK。特別な事情がなければ、今の金額のまま続けてかまいません
理由は3つです。
- 「再開する日」を決められないから:止めるのは今日できます。でも再開の合図は誰も教えてくれません。中東情勢が終わったら? 利上げが終わったら? どれも終わりの日が事前に分からないものです。止めた人の多くは、下がりきったところではなく、安心できるほど戻ったところで買い直すことになります。
- 今の値動きは、8月の中ですでに両方向に出ている:8月は3指数ともプラスで終わりました。同じ月の最終営業日には、3指数とも下げています。1か月というくくりの中ですら、良い日と悪い日は混ざります。1か月単位で乗り降りする根拠にはなりません。
- 積立の効き目は「回数」で出る:毎月一定額を買う方法は、価格が高い月に少なく、安い月に多く買うことで平均取得単価をならします。怖い月を飛ばすと、この仕組みのおいしいところだけを外すことになります。
ただし、次に当てはまる人は止める・減らす判断をしてください。生活防衛資金(生活費の半年〜1年ぶん)が用意できていない人、今後1〜2年で使うお金を投資に回している人、積立額のせいで毎月の生活が苦しい人です。この3つは相場とは関係なく、金額そのものを見直す理由になります。
正直に言うと、私はこの手のニュースの続報を追うのをやめました。追っても、やることが変わらなかったからです。速報を見た日と見なかった日で、月末の残高は変わりませんでした。
「もう下がる」という悲観も、「結局また上がる」という楽観も、どちらも同じ8月の数字から作れます。私はどちらにも寄らず、今月も同じ金額を積み立てます。未来がどうなるかは誰にも分かりません。ただ、分からないことに合わせて設定を変えないことは、今日決められます。
急落したときの行動を先に決めておきたい方は、暴落したとき、積立はどうするのが正解かもあわせてどうぞ。
2026年9月のまとめ
- 8月は3指数ともプラス。ナスダック+3.93%/S&P500 +2.62%/ダウ+1.34%
- 円は1か月で2円34銭の円安。円換算のS&P500はおよそ+4%だった
- ただし増えた金額の3分の1以上は、株ではなく為替が動かしたぶん
- 9月の日程は雇用統計9/4・CPI 9/11・FOMC 9/15-16・日銀9/17-18。9/7は米国市場が休場
- 今月やることは1つ——積立設定が生きているかの確認だけ
- 怖いニュースがあっても、今月だけ積立を止める必要はない
このページは毎月第1営業日に、その月の数字と日程へ更新しています。数字と日程はすべて公式・一次情報を確認したうえで掲載しています(今回の確認日:2026年9月1日)。
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※本記事は情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・商品の売買を推奨するものではありません。将来の値動きは誰にも分かりません。投資判断はご自身の責任でお願いします。