8月になりました!月が変わると「何か見直したほうがいいのかな」って気持ちになるんですけど、正直、何をチェックすればいいのか分からなくて…。
その「月初のそわそわ」、ちゃんと使い道があるよ。このページは毎月第1営業日に、同じ問いへその月の相場で答え直すための定点ページ。先月の事実 → 今月の日程 → 私ならこうする、の順に並べてある。先に結論だけ言うと、8月にやることは1つだけだよ。
このページでわかること
- 先月(7月)に何が起きたか——事実3つだけ(出典つき)
- 今月(8月)の発表日程と、それぞれの見方ページ
- 私なら今月もこうする(確認するのは1つだけ・理由3つ)
- 今月やらなくていいことリスト
- 今月のよくある迷い:「年内の非課税枠、まだ埋まってない」への既定解
まだ積立そのものを始めていない方は、先に楽天証券で米国株を買う方法を読んでおくと、このページの話がつながります。
先月(7月)に起きたこと3つ
1. 指数は「週で見ればプラス、月で見ればほぼ横ばい」
2026年7月の1か月の値動き
- ダウ工業株30種:+0.3%
- S&P500:-0.1%
- ナスダック総合:-3.2%
年初来では3指数とも+9%台。7月31日(金)のS&P500の終値は7,489.72でした。
出典:Investopedia「Markets News, July 31」/AP通信「How major US stock indexes fared Friday 7/31/2026」
数字の翻訳をしておきます。S&P500に100万円分を積み立てている人にとって、7月1か月の-0.1%はおよそ1,000円の目減りです。ニュースの見出しでは「ハイテク株が急落」「決算で過去最大の時価総額増」と派手な言葉が飛び交った月でしたが、指数を持っている人の1か月の結果は、ほぼ動いていません。
2. 動いたのは株より為替(7月最終週で6円超の円高)
ドル円は7月31日のニューヨーク市場で157円40銭。1週間前の7月24日終値は163円83銭だったので、最終週だけで6円43銭(約3.9%)の円高が進みました(出典:ザイFX! ニューヨーク外国為替市場概況・31日/同・24日)。
円建ての投資信託で米国株を持っている人にとって、円高は円換算の評価額を押し下げる方向に働きます。7月の「指数はほぼ横ばいなのに、自分の評価額は減っている」の正体はこれです。仕組みは円高・円安は米国株の積立にどう効く?にまとめています。
3. 日米とも、政策金利は動かさなかった
- 米国(FOMC・7月28-29日):政策金利は3.50〜3.75%で据え置き。ただし採決は9対3で、3人は0.25%の利上げを主張(出典:FRB声明)。詳細はFOMC 7月会合の結果まとめ
- 日本(日銀・7月30-31日):無担保コール翌日物を1.0%程度で据え置き(出典:日本銀行「当面の金融政策運営について」2026年7月31日)
日米とも金利は据え置いた月に、為替のほうが大きく動いた——というのが7月の並びでした。
そもそも:「年初来(ねんしょらい)」とは
その年の最初の取引日から今日までの値動きのことです(英語だとYTD=Year To Date)。「7月は-0.1%だけど年初来は+9%台」のように、見る期間を変えると同じ資産の印象が変わります。1か月・1年・10年のどれで見るかを先に決めておくと、ニュースの数字に振り回されにくくなります。
今月(8月)の日程
8月って、大きい発表はあるんですか?夏休みだから静かなイメージがあります。
8月はFOMCが1回もない月なんだ。年8回の会合の谷間にあたる。そのぶん、月の後半に「金利の話をする別の場」が用意されているのが8月らしいところだよ。日程を先に置いておくね。
2026年8月の主な日程
- 8月7日(金)21:30(日本時間)米雇用統計・7月分 → 雇用統計の見方
- 8月12日(水)21:30(日本時間)米CPI・7月分 → CPIの見方
- 8月27-29日 ジャクソンホール会議(米カンザスシティ連銀の年次シンポジウム。今年のテーマは「金融イノベーション:決済と政策への含意」)
- FOMCは8月は開催なし。次回は9月15-16日(経済見通しの公表がある回)→ FOMCの見方
- 決算シーズンは継続中。ただし指数への影響が大きい大型銘柄の山は7月末で越えました → 決算シーズンの歩き方
出典:BLS 雇用統計スケジュール/BLS CPIスケジュール/FRB 会合カレンダー/カンザスシティ連銀 Jackson Hole Economic Symposium(いずれも2026-08-03確認)
ジャクソンホール会議は、世界の中央銀行関係者や経済学者が集まって議論する年に1度の会合です。政策が決まる場ではありませんが、FRB議長の講演内容が注目されるため、8月下旬は相場が反応することがあります。「決まる場ではない」——ここを押さえておけば、報道の温度差に驚かずに済みます。
私なら今月もこうする
既定解:8月に確認するのは「積立の設定が生きているか」だけ。先月の値動きも、今月の日程も、やることを変えません
理由は3つです。
- 先月の結果は、判断材料としては短すぎる:7月のS&P500は-0.1%、年初来は+9%台。同じ資産が、見る期間だけで別の顔をします。1か月の成績で続行・中止を決める設計になっていない、というのが積立の前提です。
- 今月の発表日は「予定」であって「材料」ではない:雇用統計もCPIも、中身は当日にならないと分かりません。分からないものに合わせて事前に動かすと、毎回、後から結果を追いかけることになります。
- 設定の事故だけは、自分で防げる:相場は選べませんが、「積立が止まっていた」「NISA口座のつもりが特定口座だった」は確認すれば防げます。自分で結果を変えられるのはここだけなので、ここに時間を使います。
ただし、生活防衛資金を取り崩してまで積み立てている場合は、相場より先に金額そのものの見直しが必要です。
確認そのものは3分で終わります。見るのは次の3点だけです。
- 毎月の積立日と金額が、自分の意図どおりになっているか
- 買付けの口座区分がNISA口座になっているか(特定口座で積み立てていないか)
- 積立額が、生活費・生活防衛資金を圧迫していないか
今月、やらなくていいこと
- 7月のナスダック-3.2%を見て、中身の銘柄や商品を入れ替える
- 円高が進んだからと、あわてて為替ヘッジありの商品に乗り換える(コストの仕組みを確認してからで間に合います)
- 「夏は相場が弱い」「9月は株が下がりやすい」といった季節性の話で、積立を一時停止する
- 雇用統計(8/7)やCPI(8/12)の発表を、夜更かしして待つ
- ジャクソンホールの報道を毎日追いかける(政策が決まる場ではありません)
今月のよくある迷い:「年内の非課税枠、まだ全然埋まってない」
もう8月で、1年の3分の2が終わっちゃいました。私は毎月3万円だけなので、年間の枠がぜんぜん余ってて…。使わなかった枠って消えちゃうんですよね?なんだか損した気分です。
その年の枠は翌年に繰り越せないから、「消える」という言い方は間違いじゃない。でもね、枠は埋めるノルマじゃなくて、上限なんだ。ここを取り違えると、8月から無理な増額をして、秋に生活が苦しくなる——という順番になりやすいよ。
既定解:特別な事情がなければ、今の金額のまま続けてOK。枠を埋めるための増額はしなくていい
理由は3つです。
- 年間投資枠は「上限」であって、達成目標ではない:新NISAの年間投資枠はつみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円で最大360万円。使い切らなくても罰則もペナルティもありません(出典:金融庁「NISAを知る」)。
- 生涯の枠は、そもそも1年で埋まらない設計:非課税保有限度額(総枠)は1,800万円。1年に入れられるのは最大360万円なので、満額でも最短5年かかります。年をまたいで積み上げる制度であって、今年の残り5か月で勝負がつく話ではありません。
- 増額の判断材料は、月でも相場でもなく家計:「8月だから」「まだ枠があるから」は、増額していい理由になりません。生活防衛資金を確保したうえで毎月の余力が増えたなら増やす、それだけです。
ただし、ボーナスなどで手元に余裕資金があり、生活防衛資金も確保できている人は、その範囲で積立額を見直す選択肢があります。その場合の枠の使い分けはつみたて投資枠と成長投資枠、どっちを使う?を参考にしてください。
「枠が余っている=損」と感じたときは、比べている相手を確かめてみてください。比較対象になっているのは、年360万円を出せる人の家計です。自分の家計で無理なく続けられる金額こそが、その人にとっての正解になります。
2026年8月のまとめ
- 7月の指数はダウ+0.3%/S&P500 -0.1%/ナスダック-3.2%。年初来は3指数とも+9%台
- 7月に大きく動いたのは為替。最終週だけでドル円は6円43銭(約3.9%)の円高
- 8月はFOMCなし(次回は9月15-16日)。日程は雇用統計8/7・CPI 8/12・ジャクソンホール8/27-29
- 今月やることは1つ——積立設定が生きているかの確認だけ
- 年内の非課税枠が埋まっていなくても、枠を埋めるための増額はしなくていい
このページは毎月第1営業日に、その月の数字と日程へ更新しています。数字と日程はすべて公式・一次情報を確認したうえで掲載しています(今回の確認日:2026年8月3日)。
※本記事は情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・商品の売買を推奨するものではありません。将来の値動きは誰にも分かりません。投資判断はご自身の責任でお願いします。