こねこ
こねこ(投資1年目)

いざ米国株を買おうとしたら、注文画面で「円貨決済」と「外貨決済」を選べって出てきて…。違いの説明はひととおり読んだんですけど、結局自分はどっちを押せばいいのかが決まらなくて固まってます。

トリ
トリ(管理人)

そこで止まる人、すごく多いよ。先に答えを言うね。迷ったら「円貨決済」で押してOK。円貨決済にかかる為替手数料は1米ドルあたり25銭——1ドル150円なら、買う金額のおよそ0.17%だ。10万円買って約170円。まずこの金額感を持ってから、下の早見表で自分の買い方を確かめよう。

まだ買い方の全体像がつかめていない人は、先に楽天証券で米国株を買う方法を読むと、この記事の位置がわかりやすくなります。

この記事でわかること

  • 自分の買い方なら、どっちを押せばいいか(30秒の早見表)
  • 円貨決済を選ぶと、実際いくら多く払うのか(金額別の計算)
  • 外貨決済にするなら、ドルはどうやって用意するのか(手数料0銭の方法)
  • 実際の利用者はどちらを選んでいるか(楽天証券の公表データ)

結論:あなたの買い方で決まる(30秒の早見表)

違いを理解しても決まらないのは、「どっちが得か」ではなく「自分の場合はどっちか」が答えられていないからです。買い方で切ってしまいましょう。

▼ 買い方別・どっちを押すか(イメージ図)
あなたの買い方 押すのは 理由
毎月コツコツ積み立てる 円貨決済 毎回ドルを用意する手間がなく、用意忘れで注文が飛ぶ事故も起きない
数万円〜十数万円をたまに買う 円貨決済 差額は数百円。両替の手間ゼロのほうが価値が大きい
数十万円以上をまとめて買う 外貨決済 手数料の差が数千円単位になる
すでに口座にドルがある(売却代金・配当など) 外貨決済 円に戻してから買うと、両替のコストを二度払うことになる
為替を見て両替のタイミングを選びたい 外貨決済 円高のときにまとめてドルにしておける

迷いどころの既定解(これでOK)

  • 特別な事情がなければ「円貨決済」でOK。理由は3つ——(1)両替の手間がなく操作がシンプル (2)十数万円までなら差額は数百円 (3)日本円の金額を見ながら注文できて金額感がつかみやすい
  • ただし「まとまった金額を一度に」「すでにドルを持っている」のどちらかに当てはまるなら外貨決済
  • 決済方法は1回の注文ごとに選べます。今日の1回を円貨決済で通して、金額が増えてきたら切り替える——その順番で問題ありません

違いは「両替を誰がやるか」だけ

米国株はアメリカの会社の株なので、買うにはドルが必要です。手元にあるのは日本円。この「円→ドルの両替」をいつ・誰がやるかが、2つの決済方法の違いのすべてです。

  • 円貨決済(日本円で買う) … 注文と同時に、証券会社が自動で日本円をドルに両替してくれます。あなたは日本円の金額を見ながら注文するだけ。両替の作業はありません。
  • 外貨決済(ドルで買う) … 事前に自分で日本円をドルに両替してから、そのドルで株を買います。ひと手間かかるぶん、両替のタイミングを自分で選べます。

やることは、どちらも「両替して買う」で同じ。手数料の差も、この両替の一手間を自分でやるかどうかの差でしかありません。

差額は実際いくら?(金額別に計算)

こねこ
こねこ

「少額なら誤差」ってよく書いてあるんですけど、その少額っていくらまでなんですか?そこが分からないから決められなくて…。

トリ
トリ

いい質問。ぼかさずに金額で出そう。楽天証券の円貨決済の為替手数料は買うときも売るときも1米ドルあたり25銭([楽天証券・手数料ページ](https://www.rakuten-sec.co.jp/web/commission/)/2026年8月時点)。これを自分の買い方に当てはめると、こうなるよ。

▼ 円貨決済で余分にかかる金額(1ドル=150円で計算・イメージ図)
買い方 買付時のコスト 売却まで含めた往復
10万円を1回 約170円 約330円
毎月5万円×12ヶ月(年60万円) 約1,000円/年
300万円をまとめて1回 約5,000円 約1万円

計算はかんたんで、1ドル150円なら買う金額の約0.17%(25銭 ÷ 150円)です。為替レートが動けばこの率も少し動きますが、桁の感覚は変わりません。

つまり「少額=誤差」の境目は、数十万円のあたりにあります。十数万円までなら数百円。数十万円を超えたあたりから「ちょっと惜しいな」と感じる金額になり、数百万円なら手間をかける価値が出てきます。

なお、注文画面ではこの直後に「指値か成行か」でもう一度手が止まりがちです。そちらは米国株は指値と成行どっちで買う?に既定解をまとめています。

外貨決済にするなら、ドルは「リアルタイム為替取引」で用意する

早見表で外貨決済に当てはまった人が、次に詰まるのが「で、ドルはどうやって用意するの?」です。ここまで書いていない記事が多いので、先に答えておきます。

楽天証券のリアルタイム為替取引を使って、円→ドルの両替を自分で行います。この取引の手数料は0銭です(楽天証券・手数料ページ/2026年8月時点)。両替してから、注文画面で外貨決済を選べば完了です。

「0銭=完全にタダ」ではない点だけ補足します。楽天証券は同ページで、リアルタイム為替取引の手数料は0銭であるものの「提示する買レート・売レートには乖離があります」と明記しています。表示される手数料はゼロでも、買うレートと売るレートの差という形のコストは残る、ということです。また同ページの注記では、この0銭の対象外として「米国株式取引円貨決済」「定時為替取引」「米国株配当金の円貨での受取」などが挙げられています。配当を円で受け取る場合も同じ扱いになる、と覚えておくと迷いません。

みんなはどっちを選んでいる?(楽天証券の公表データ)

こねこ
こねこ

理屈は分かったんですけど…最後の一押しがほしいです。実際のところ、みんなはどっちを使ってるんですか?

楽天証券は、実際の利用者がどちらの決済方法を選んでいるかを公表しています(米ドルと日本円のどちらで購入するのがおすすめ?/集計期間2024年4月1日〜4月30日)。

▼ 楽天証券で米国株を取引した人の決済方法(公表データ・イメージ図)
買い方 円貨決済 外貨決済
米株積立を設定している人 86% 14%
スポット購入した人 61% 39%

積立では約9割が円貨決済です。同社は理由として、外貨決済だと積立日までにドルを用意しておく必要があり、用意を忘れると注文ができないことを挙げています。手数料より「毎月確実に買えること」を優先している、という選び方です。

一方でスポット購入では外貨決済が39%まで増えます。金額が大きくなるほど手数料が効いてくる、という早見表の線引きと一致しています。

また、円貨決済で米国株を買ってSPUの条件を達成すると、楽天市場での買い物のポイントが+0.5倍になります(同ページ・条件は公式でご確認ください)。楽天市場をよく使う人にとっては、手数料の差を一部埋め戻す材料になります。

1つだけ注意:どちらも「為替の影響」は受ける

手数料の話とは別に、覚えておきたいことが1つあります。円貨決済でも外貨決済でも、円とドルの交換レート(為替)が動く影響は同じように受けます。決済方法を変えても、円高・円安による評価額の増減から逃げられるわけではありません。

「円貨決済だから為替の影響を受けない」というのは誤解です。円貨決済は"両替を自動でやってくれる"だけで、レート変動の影響は外貨決済と変わりません。為替そのものの考え方は円高・円安と評価額の関係で整理しています。

まとめ

円貨決済と外貨決済・早見表

  • 違い:両替を「証券会社に任せる(円貨)」か「自分でやる(外貨)」か、それだけ
  • コスト(楽天証券・執筆時点):円貨決済は買いも売りも1ドル25銭=1ドル150円なら約0.17%/外貨決済用の両替(リアルタイム為替取引)は手数料0銭
  • 境目:十数万円までなら差は数百円=円貨決済でOK/数十万円以上をまとめて動かすなら外貨決済
  • 積立:円貨決済が無難(外貨決済はドルの用意忘れで注文できなくなる)。実際に積立設定者の86%が円貨決済
  • 共通:どちらも為替レートの変動の影響は同じように受ける
トリ
トリ

決済方法は、注文画面で最初に立ち止まる関門だけど、正体は「両替を誰がやるか」だけ。しかも1回ごとに選び直せるから、今日の選択を一生背負うわけじゃない。少額で始めるうちは円貨決済で十分だよ。

※手数料・特典の条件は執筆時点(2026年8月)のものです。最新の内容は必ず楽天証券 公式サイトでご確認ください。


※当記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買や決済方法を推奨するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。