こねこ
こねこ(投資1年目)

来月、車検なんです。毎月の積立はちゃんと続けてるのに、こういう出費が来るたびに貯金がなくなって……。積立、止めたほうがいいんでしょうか。

トリ
トリ(管理人)

その「毎回なくなる」って、どういう感じ?

こねこ
こねこ

毎月の家計は回ってるのに、年に何回か、急に穴があく感じです。自分のやり方が下手なのかなって。

トリ
トリ

下手なんじゃないよ。年に1回の出費を、毎月の予算に入れていないだけなんだ。積立は止めなくていい。そのかわり、去年1年分を12で割った額を、積立より先に分けておこう。

この記事を読むと、毎月いくら分けておけばいいかが、自分の家計で分かります。 いっしょに、積立を止めずに済む家計を作っていきましょう。

特別費の積立は「去年1年分÷12」で決める

特別費は、毎月は出ないけれど、年に何回か、毎年のように来る出費のことです。 自動車税、車検、帰省、冠婚葬祭、家電の買い替え、年会費。 来る月はバラバラでも、1年で見ると、だいたい毎年来ます。

だから、毎月の予算に入っていないのに、毎年のように家計に穴をあけるんです。

去年の大きな出費を、通帳かアプリで書き出す

まず、去年1年で「いつもの月より多く出た」出費を書き出します。 通帳やカードの明細を1年分さかのぼれば、だいたい見つかります。

全部を正確に拾わなくて大丈夫です。 大きいものから3つ拾えれば、それで十分に役に立ちます。

合計を12で割った額が、毎月の目安

たとえば、こんな家計だったとします。

▼ 去年の特別費を書き出した例(計算・イメージ図。金額は架空の家計の例です)
去年の出費 金額
車検と自動車税 12万円
年末年始の帰省 8万円
冠婚葬祭 6万円
冷蔵庫の買い替え 10万円
合計 36万円
÷12=毎月分けておく額 3万円

この家計なら、毎月3万円を特別費として別に置いておくのが目安です。

3万円と聞くと、多いと感じるかもしれません。 でも、これは新しく増えた出費じゃないんですよね。 去年も払った36万円を、先に12回に分けて払っているだけです。

今年の予定が分かっていれば、足して直す

来年は子どもの入学がある、家電が古い、というように予定が見えているなら、その分を足します。 分からないものは、去年の合計のままで大丈夫です。

1年たったら、また去年の分を書き出して、額を直せばいいんです。 最初から正確でなくていい。ここは気楽にいきましょう。

特別費をNISAの積立から出すと、困ることが2つある

特別費の分を分けずにいると、大きな出費の月に「積立を売って払う」が起きやすくなります。 ここで、知っておきたい点が2つあります。

売った分の生涯の枠は、その年のうちは戻らない

今のNISAは、売ると生涯で使える枠(1,800万円)が戻ります。 ただし戻るのは翌年以降です。 1年に買える上限(年360万円)が増えるわけではありません。

金融庁のNISA特設ウェブサイトには、こう書かれています。

「2024年からのNISAでは、商品を売却した場合、翌年以降売却した商品の簿価(取得金額)の分だけ非課税投資枠が復活し、再利用が可能になります」(金融庁 NISA特設ウェブサイト「NISAを知る」より・2026年10月13日確認)

戻るのは「売った金額」ではなく、買ったときの金額(簿価)の分です。 なお、2023年までの旧NISA(一般・つみたて)で持っている分は、売っても今のNISAの枠は戻りません。 枠の戻りを待つ間に困るのは、生涯の枠を使い切りそうな人や、毎年の上限まで買っている人の場合です。 しくみはNISAの枠は売ったら復活する?で数字を使って確かめています。 枠の残りは人によって違うので、くわしくは使っている証券会社の画面で確かめてください。

売る日を、自分で選べない

もう1つは、売る日です。 車検の請求は、相場の都合を待ってくれません。 買った値段より下がっている月に売った場合は、その下がった分が損として確定します。

ここは私の話です。 私は積立を始めて1年ほどのころ、下落のニュースに焦って、持っていた分を全部売ったことがあります。 そのあと値段が戻っていくのを、悔しい気持ちで見ていました。

私の場合は出費のためではなく、怖くなって売ったんですけどね。 でも「売りたくない日に売る」という点は同じです。 売る日を自分で選べないお金を、積立の中に入れておかないこと。 これが、あのときの私に言いたいことです。

こねこ
こねこ

じゃあ、特別費を分けるぶん、積立の額は減らしたほうがいいんですか?

トリ
トリ

今の積立が、特別費まで食べていたならね。減らすのは負けじゃないよ。売らずに続けられる額のほうが、長く続けやすいんだ。

お金の置き場所は、3つに分ける

特別費を分けると、お金の置き場所は3つになります。 順番はこうです。

お金の置き場所と、入れる順番

  1. 生活防衛資金(急な病気や失業に備える。まずは生活費1か月分から)
  2. 特別費(年に数回、毎年のように来る出費。毎月「去年の合計÷12」)
  3. NISAの積立(10年、20年と置いておけるお金)

生活防衛資金と特別費は、どちらもすぐ下ろせる預金に置きます。 口座を分けられるなら分けたほうが、うっかり使いにくくなります。

生活防衛資金は「いつ来るか分からない出費」、特別費は「来ると分かっている出費」です。 似ていますが、役割が違います。 生活防衛資金の貯め方と積立の順番は、生活防衛資金が貯まる前に積立していい?にまとめています。

私は、去年の出費を家計簿アプリで振り返れるようにしている

私は支払いを電子マネーに寄せて、家計簿アプリにつないでいます。 だから「去年の大きな出費」を探すとき、通帳をめくらずに済みます。

正直、特別費の書き出しは、記録がないと一番しんどい作業です。 1年前のことなんて、覚えていないですからね。

積立の額も、私は生活費の余りを見ながら、なるべく多く入れています。 余りが見えていないと、積立の額も決められないんですよね。

手で記録するのが続かない人は、家計簿が続かないのは意志が弱いから?も読んでみてください。

まとめ:年に1回の出費を、毎月の出費に変える

  • 特別費の積立は「去年1年分の合計÷12」が目安
  • その額を、NISAの積立より先に預金へ分ける
  • NISAで売った分の生涯の枠は翌年まで戻らない。売る日も選べない
  • 置き場所は、生活防衛資金・特別費・積立の3つ

今日やるのは1つだけです。 通帳か家計簿アプリで、去年いちばん大きかった出費を3つ書き出す。

それが、来年の「急な穴」を、予定どおりの出費に変える最初の一歩です。

トリ
トリ

車検は、急に来たんじゃなくて、前から決まってたんだよね。分けておけば、積立は止めなくていい。今日はここまで。焦らずいきましょう。