家計簿をつけ始めたんですけど、今月の支出がやけに多いんです。そんなに使った覚えはないのに……。
その「使った覚えがない」って、どういう感じ?
電子マネーにチャージした5,000円を書いて、そのあと電車代やコンビニも書いてて……。あれ、もしかして二重ですか?
そこ、つまずく人がすごく多いところだよ。チャージはお金を移しただけで、まだ使ってないんだ。数えるのは使ったときの1回だけでいいんだよ。
家計簿の数字が、思っていたより大きい。 しかも、どこで使ったのか思い出せない。
それ、あなたの使いすぎではないかもしれません。 チャージしたときと使ったとき、2回も支出で書いていませんか?
今日はここを1つだけ、はっきりさせておきましょう。
家計簿をつけること自体がしんどい人は、先に家計簿が続かないのは、意志が弱いから?を読んでみてください。
家計簿の「支出」は、使ったときの1回だけ
結論から言うと、電子マネーの支出は、使ったときに書きます。 チャージしたときは、支出ではありません。
チャージは、財布から財布へお金を移しただけ
銀行のATMでお金を下ろしたとき、それを「支出」とは書かないですよね。 銀行から財布へ、お金の場所が変わっただけだからです。
電子マネーのチャージも同じです。 財布や銀行のお金が、電子マネーという別の財布に移っただけ。 この時点では、まだ何も買っていません。
お金が本当に出ていくのは、そのチャージ分で電車に乗ったり、お弁当を買ったりしたときです。 だから、支出として数えるのはそのときになります。
総務省の記入例も、チャージと買い物を書き分けている
総務省の資料に「電子マネーを使用した際の家計簿への記入のしかた」というものがあります(総務省 資料4-8・2026年10月19日確認)。
この資料では、チャージと、電子マネーでの買い物を別の行に書き、支払い方の印も変えて区別するようになっています。 記入例にも「チャージ(Suica)」と「地下鉄運賃(PASMO)」が、別々の行で並んでいます。
ここからは私の読み方です。 チャージと買い物を区別しておかないと、あとで合計したときに同じお金が2回出てきてしまう。 だから書き分けるんだと思います。
チャージのたびに支出で書くと、同じお金を2回数える
数字で見てみます。
| チャージも支出で書く | 使ったときだけ書く | |
|---|---|---|
| チャージ5,000円 | 支出 5,000円 | 書かない(お金の移動) |
| 電車・コンビニで3,000円 | 支出 3,000円 | 支出 3,000円 |
| 今月の支出の合計 | 8,000円 | 3,000円 |
| 電子マネーに残っているお金 | 2,000円 | 2,000円 |
本当に使ったのは3,000円です。 なのに、左の書き方だと8,000円使ったことになります。
差は5,000円。 ランチ1回1,000円なら5回分が、使っていないのに「使った」ことになるんだよね。
これが毎月続くと、「うちは毎月こんなに使っている。積立に回す余裕なんてない」と思い込んでしまいます。 本当は回せるお金があるのに、家計簿の上では見えなくなっているかもしれません。
チャージで書く派の人へ
交通系の電子マネーなど、チャージした分をほぼその月に使い切る人もいます。それなら、チャージしたときに支出で書くやり方もあります。それでもかまいません。大事なのは、チャージで書いたら、使ったときには書かないこと。どちらか1回です。
後払いの電子マネーは、クレジットカードと同じに扱う
電子マネーには、チャージして使う前払いのものと、あとでまとめて払う後払いのものがあります。
さっきの総務省の資料では、家計簿で電子マネーとして扱うのは前払いのものだけ。 後払いのものは、クレジットカードと同じ扱いにすると書かれています。
後払いはチャージがないので、自分で家計簿をつけるなら、使った日に支出を書けば十分です。 あとで銀行から引き落とされる分は、もう書いた支出の支払いです。ここを支出でもう一度足さないように気をつけます(これは私のやり方の話です)。
自分の電子マネーがどちらか分からないときは、「チャージした覚えがあるか」で見分けるのがいちばん早いです。
家計簿アプリなら、チャージは「振替」にする
家計簿アプリを使っている人は、もう1つ気をつけたいところがあります。
クレジットカードと電子マネーの両方をアプリにつなぐと、明細が両方から出てきます。 カードには「チャージ5,000円」、電子マネーには「コンビニ500円」という具合です。 設定によっては、チャージ分も支出に数えられることがあります。
私が使っているマネーフォワード MEでは、こういうお金の移動を「振替」として扱います。 公式ヘルプには、こう書かれています。
「振替履歴は、収入でも支出でもないため、自動的に家計簿の計算から対象外としています」(マネーフォワード MEサポートサイト「『振替』機能について」より・2026年10月19日確認)
同じページでは、振替を使う場面として「クレジットカードで電子マネーをチャージした場合」が挙げられています。 チャージの明細が「支出」になっていたら、振替に変えれば計算から外れます。
正直、この「振替」は最初ちょっと分かりにくいです。 公式ヘルプにも、アプリで1番難しい機能と言っても大げさではない、と書かれているくらいです。 迷うのは普通だと思いますよ。
クレジットカードの積立も、支出ではなく振替でいい
ここは積立をしている人に、とくに見てほしいところです。
クレジットカードで投資信託を積み立てていると、カードの明細に積立の金額が出てきます。 これが「支出」になっていると、家計簿の数字が一気に大きく見えます。
公式ヘルプのよくある質問にも、この場合の答えがあります。 貯蓄や投資の履歴は「振替」にして、口座の残高で確認する想定だそうです(同サポートサイト「振替で困った時によくある質問」)。
積立は、お金を使ったのではなく、銀行やカードから証券口座へ移しただけ。 チャージと同じ考え方です。
クレジットカードの積立のしくみは、楽天キャッシュ積立とクレカ積立、どっちがお得?にまとめています。
えっ、積立まで支出になってました! それなら、うちの家計、そんなに悪くなかったのかも。
そうなんだ。数え方を直すだけで、家計の見え方はけっこう変わるよ。使いすぎを責める前に、まず数え方を見てみるといいわ。
私は、支払いを電子マネーに寄せてアプリに任せている
ここは私の話です。
私は家計を見えるようにするために、支払いをなるべく電子マネーに寄せました。 その流れで、家計簿アプリにつないで、使ったお金が自動で集まるようにしています。
理由は、穴の空いたバケツのままでは、いつまでもお金がたまらないと思ったからです。 どこから漏れているかが見えないと、ふさぎようがないですよね。
だからこそ、数え方がずれていると困るんです。 チャージや積立が支出に混ざると、本当の穴がどこか分からなくなります。
手で書いている人も、アプリに任せている人も、考え方は同じです。 お金が出ていったのは「使ったとき」だけ。 ここを押さえておけば、まず大丈夫です。
まとめ:チャージはお金の移動。支出は使ったときの1回だけ
- 電子マネーの支出は、使ったときに書く
- チャージは財布から財布への移動。総務省の記入例でも、チャージと買い物は書き分けている
- 両方を支出で書くと、同じお金を2回数えて、使いすぎに見える
- 後払いの電子マネーは、クレジットカードと同じ扱い
- 家計簿アプリなら、チャージもカードの積立も「振替」にすれば計算から外れる
今日やるのは1つだけです。 今月のチャージが「支出」に入っていないかを、1回だけ見てみる。
入っていたら、外すだけで今月の支出は小さくなります。 その差は、もしかしたら積立に回せるお金かもしれません。
家計簿の「使いすぎ」は、数え方のずれのこともあるんだよ。今日はここまで。焦らずいきましょう。
アプリの画面や機能の名前は、変わることがあります。 操作で迷ったときは、使っているアプリの公式ヘルプを見てください。
