積立の設定はしたんです。でも、いつ買えているのか、正直ぜんぜん分かってなくて…。
その「分かってない」って、どういう感じ?
設定した日に画面を見ても、何も増えてないんです。ちゃんと動いてるのか、どこかで止まってるのか、自分では確かめようがなくて。
そこで不安になる人、多いと思うよ。結論から言うと、S&P500やオルカンのような海外の資産に投資するファンドは、「買う日」と「値段が決まる日」が1日ずれているんだ。止まってるわけじゃないよ。しかも買付日が土日や祝日に当たると、その分だけ全部うしろにずれる。連休の月は、何日か待つのが普通なんだ。
この記事でわかること
- 積立で出てくる3つの日付(買付日・約定日・受渡日)
- 今週の5連休で、積立がいつにずれるか
- 10月12日(スポーツの日)がカード積立の日と重なるとどうなるか
- 「反映されない」ときに見る3つ
「注文した日の値段で買えないのはなぜ?」という、しくみのほうを先に知りたい人は投資信託は「いつの値段」で買える?を先に読んでください。この記事は、積立の設定をしたあと、実際いつ買われているのかの話です。
そもそも、積立には日付が3つある
投資信託の積立では、日付が3つ出てきます。ここがごちゃっとしていると、「反映されない」と感じます。
| 日付 | 何が起きる日? | 画面で見えるもの |
|---|---|---|
| 買付日(積立指定日) | 積立の注文が出る日 | 注文が出たこと |
| 約定日(やくじょうび) | どの値段で買うかが決まる日 | その夜21:30ごろから順次、値段(基準価額)が出る |
| 受渡日(うけわたしび) | 代金の受け渡しが終わる日 | 手続きの完了 |
新NISAでよく積み立てられている「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を例にすると、楽天証券のファンドのページにはこう書かれています。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の取引の条件
- 約定日と基準価額:お買付申込日の翌営業日の基準価額
- 受渡日:申込受付日から数えて5営業日目
- ファンド休日:執筆時点のページには9月7日、11月26日と表示(すべての休業日は運用会社の「お申込み不可日」の一覧で見られます)
- ページの注記:投信休業日や国内・海外の休場で、約定日は遅れる場合があります
出典:楽天証券 ファンド詳細(eMAXIS Slim 米国株式(S&P500))。条件はファンドごとに違うので、自分の積み立てているファンドのページでも見てみてください。
楽天証券の説明では、約定日は「積立によるお買付日(積立指定日)の当日または翌営業日」で、ファンドによって違います(出典:楽天証券「投信積立サービス概要」)。海外の資産に投資するファンドは、一般的には翌営業日、国内の資産に投資するファンドは当日です(出典:楽天証券「基準価額が決定するタイミングは?」)。
じゃあ、設定した日に画面を見ても何も出ないのは…。
そう、まだ値段が決まってないからなんだ。
運用会社が値段を計算するのが夜の20時ごろまで。楽天証券の画面に出るのは21:30ごろから順次(出典:楽天証券「基準価額が決定するタイミングは?」)。だから朝や昼に見に行っても、まだ何もないのが普通なんだよね。
今週の5連休だと、いつ買える?
ちょうど今週は、9月19日(土)から23日(水)まで5連休です。9月21日が敬老の日、22日が休日、23日が秋分の日(出典:内閣府「国民の祝日について」)。
楽天証券では、買付日が休業日なら翌営業日にずれます(出典:楽天証券「投信積立サービス概要」)。だから、証券口座や楽天キャッシュ(楽天ペイ残高)で積み立てていて、買付日を19日〜23日のどこかに選んでいる人は、こうなります。
| 日付 | 何が起きる? |
|---|---|
| 9月19日(土)〜23日(水) | 休みなので、何も起きない |
| 9月24日(木) | 買付日。積立の注文が出る |
| 9月25日(金) | 約定日。この日の基準価額で買える。値段が画面に出るのはこの日の夜21:30ごろから |
| 9月30日(水) | 受渡日(申込受付日から数えて5営業日目) |
※米国の祝日などでファンドが休みになると、さらに遅れることがあります。
要するに、連休中に画面を見ても何も動いていないのは、正常ということです。
ここ、ちょっと不安になりますよね。「連休でずれた分、損してない?」って。
ここは、こう考えると落ち着けます。ずれるのは「どの日の値段で買うか」だけ。ずれた先の値段が高いか安いかは、前もって分かりません。有利にも不利にもなります。
数字にしてみます。eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の9月18日の基準価額は43,966円で、前日比は+1.18%でした(出典:eMAXIS 公式サイト)。この1日分の動きを月3万円の積立1回分に当てはめると、約354円。ランチ1回分よりも少ないよね。値動きがもっと大きい日は、そのぶん差も大きくなります。
10月12日のカード積立も、1日ずれる
もう1つ、先に知っておくとあわてずにすむ日があります。10月12日(月)はスポーツの日です。
楽天カードのクレジット決済で積み立てている人は、買付日を自分で選べません。初めてカードで積み立てた時期で決まっていて、2021年6月19日以前なら毎月1日、2021年6月20日〜2024年8月24日なら毎月8日、2024年8月25日以降なら毎月12日です(出典:楽天証券「投信積立サービス概要」)。
12日の人は、10月だけこうずれます(S&P500のファンドの条件で計算)。
- 10月12日(月・スポーツの日):休みなので何も起きない
- 10月13日(火):買付日
- 10月14日(水):約定日。夜21:30ごろから値段が画面に出る
じゃあ、12日に画面を見て「まだ買えてない!」ってあわてなくていいんですね。
そういうこと。祝日やファンドの休日がある月は、数日遅れることがある。そう思っておくだけで、ずいぶん気が楽になるよ。
なお、カード積立の設定は毎月12日が締め切り(正確には翌日の午前3時ごろの設定内容が使われます)で、翌月の買付から始まります(出典:楽天証券 FAQ「楽天カードクレジット決済の投信積立のスケジュール」)。9月13日以降に初めて設定した人は、10月ではなく11月の買付からです。
「反映されない」とき、見るのは3つ
何日待っても買えた気配がないときは、楽天証券のFAQに理由が3つ挙がっています(出典:楽天証券 FAQ「毎日積立が始まらないのはなぜですか?」。毎日積立についてのFAQですが、見る場所は毎月の積立と同じです)。
買えていないときに見る3つ
- ①設定が終わっていない:積立設定の一覧で、設定が完了しているか。カード積立は毎月12日が締め切りで、過ぎると初回が1か月先にずれます
- ②お金が足りていない:証券口座や楽天キャッシュなら残高、カードなら使える枠があるか
- ③ファンドの休業日に当たっている:日本の祝日だけでなく、米国の祝日も休みになることがある(上のS&P500のファンドなら、執筆時点の表示は9月7日・11月26日)
私ならこうする
私は、毎日の値動きを見ていません。積立の額も一定のままです。
こういう連休の週でも、今週やることは変えません。淡々と積立の設定のままです。
もし不安なら、見るのは積立設定の一覧で、自分の買付日が何日になっているか。それだけで十分だと思います。
やらなくていいこと
この3つは、しなくて大丈夫
- 買付日の朝や昼に画面を見に行く:値段が出るのは約定日の夜21:30ごろから順次です
- 連休明けにあわてて手動で買い足す:積立は休み明けに自動で動きます。二重に買うことになりかねません
- 「祝日でずれた分、損した」と計算する:ずれた先の値段が高いか安いかは、誰にも分かりません
積立は、止まっているように見えても、ちゃんと動いてる。
まとめ
この記事のまとめ
- 積立は「買付日に注文→約定日に値段が決まる」。S&P500のファンドなら約定日は翌営業日
- 値段が楽天証券の画面に出るのは、約定日の21:30ごろから順次
- 買付日が土日・祝日なら翌営業日にずれる。今週の5連休なら、19〜23日を買付日に選んでいる人は9月24日(木)に買付
- カード積立が12日の人は、10月は13日(火)買付・14日(水)約定
- 自分の日付は、支払方法とファンドで変わる。積立設定の一覧と、ファンドのページの「約定日と基準価額の決定」で見られる
- 買えていないときは、①設定 ②お金 ③ファンドの休業日、の3つを見る
いつ買えているか分からないのは、多くの場合、設定の間違いではなく、しくみを知らなかっただけです。「いつ買えてる?」が分かると、積立は放っておける仕事になります。
今日はここまで。焦らずいきましょう。
※この記事は情報提供を目的としたものであり、特定の商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。